ホラー映画で演技する難しさとは? 「IT」完結編“大人ルーザーズ・クラブ”が明かす秘話
2019年10月16日 15:00

[映画.com ニュース] 大ヒットホラーの完結編「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」が、11月1日から全国公開される。大人になった“ルーザーズ・クラブ”のメンバーを演じたキャストたちが撮影を振り返り、出演が決まった際の心境などを語った。
最初にキャスティングされたというベバリー役のジェシカ・チャステインは「アンディ(・ムスキエティ監督)が1作目の撮影を始める直前だったと思うけれど、彼からテキストメッセージをもらったの。子ども時代のベバリーを演じたソフィア(・リリス)の写真と私の写真が横並びになったもので、ただ『どう思う?』とだけ書いてあった」と明かす。
すでに続編に出演する気持ちでいたが、「私をつかまえるのが難しいふりをしたの。その方がもっと楽しいからよ(笑)。1作目を見るまで待っていたの」と返事を先延ばしにし、「赤ワインの入ったグラスを持ちながら、アンディらと1作目を一緒に見たの。最初の5分以内に、私は飛び上がってワーナー・ブラザースでワインをこぼした。『オッケー。私はやるわ! あなたたちが大好きよ!』って言ったわ」と当時の興奮を述懐する。
ビルを演じたジェームズ・マカボイは、「X-MEN:ダーク・フェニックス」の撮影中にチャステインから本作のことを聞いたそう。「『友人のアンディが、あなたのことを大人のビル役にどうだろうかと考えている』と言われたんだ。その場で『引き受けるよ』と言ったと思う。でも、そういうのってどうなるかわからないものなんだ。結局何も起きないこともあるけれど、数カ月後に本当にこの役の話が来たんだ」。
続けて、ホラー映画で演技することについて、マカボイは「時々、集中するのが難しかったりする。なぜなら、3週間ずっと同じシークエンスを撮った後、怖がる演技をすることもあるんだ」と苦労を吐露する。「ホラー映画がうまくいっているかどうかの最大のサインは、見ている人々が怖がるかどうかだ。ストーリーの中の人々を信じられる時だけ、怖がることができる。そのためにはいい脚本、いい撮影、いい演出が必要だし、怖い映画には素晴らしい音楽も必要になる。怖い映画を作るのには、とてもクオリティーの高い芸術的なことが求められるんだ」と、ホラー映画ならではの難しさを語る。
コメディアンとしても活躍するリッチー役のビル・ヘイダーは、幼少期を演じたフィン・ウルフハードと会ったことが演技の参考になったようで、「彼はエネルギーの大きな塊みたいなんだ。物真似するとかそういうものじゃなかった。彼がどういうことをしているかを見て、あれの延長線上のものじゃないといけないと思った」と刺激されたという。
ほかのキャストたちも、「オーディションの前は1週間毎日(幼少期のベンを演じた)ジェレミー・レイ・テイラーを研究した」(ジェイ・ライアン)、「(幼少期のエディを演じた)ジャック・ディラン・グレイザーは、本で描かれたキャラクターに反したタイプを演じていたから、僕も子ども時代のエディの延長線をイメージした」(ジェームズ・ランソン)、「最初のオーディションから、(幼少期のマイクを演じた)チョーズン・ジェイコブズと同じセリフがあったから、意識して演じたよ」(イザイア・ムスタファ)と、それぞれ子ども時代を演じたキャストたちを参考にしたそう。
そんななか、スタンリー役のアンディ・ビーンは「(幼少期のスタンリーを演じた)ワイアット・オレフは、自分の大人時代をジョセフ・ゴードン=レビットに演じてほしかったみたい」と打ち明けて笑わせると、「単にうまく演じるだけじゃなく、ワイアットに認めてもらうこともとても重要だったんだ」と自らに課していた目標を明かした。
「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」は、11月1日から全国公開。
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