森達也監督×望月衣塑子が迫る衝撃の“リアル”「i 新聞記者ドキュメント」予告編入手
2019年10月16日 14:00

[映画.com ニュース] 映画「新聞記者」の原案者としても話題を集めた東京新聞社会部記者・望月衣塑子氏を追った社会派ドキュメンタリー「i 新聞記者ドキュメント」のポスタービジュアルと予告編を、映画.comが先行入手した。
本作は「A」「A2」「FAKE」の森達也監督がメガホンをとり、「新聞記者」を世に放った河村光庸氏が企画、製作、エクゼクティブプロデューサーを務めた作品。望月氏の姿を通して、日本の報道の問題点、ジャーナリズムの地盤沈下、そして、日本社会が抱える同調圧力や忖度の正体に迫っていく。
蔓延するフェイクニュースやメディアの自主規制、民主主義を踏みにじる様な官邸の横暴、忖度に走る官僚たち、そしてそれを平然と見過ごす一部を除く報道メディア――既存メディアからは“異端視”とされながらも、さまざまな圧力にも屈せず、望月氏は官邸記者会見で鋭い質問を投げかけてきた。これまでも一方的なメディアの報道のあり方に疑問を呈し、情報により変容する日本社会を浮き彫りにする作品を発表してきた森監督が「果たして望月氏は特別なのか?」「この国の民主主義は本当に形だけでいいのか?」「メディアはどう立ち向かうべきか?」という問いの答えを探っていく。
予告編では、望月氏が“渦中の人物たち”に詰め寄るシーン、菅義偉内閣官房長官とのバトルのほか、辺野古移設問題や森友学園問題、準強姦もみ消し事件など、ここ数年で話題となった事案を描いていることがわかる。さらに「彼女がやっていることは、政治権力に対して質問をする。これがなんで注目されなければならない?」と語る森監督に続き、籠池夫妻、伊藤詩織氏、前川喜平氏の姿を活写。やがて「メディアというものをなめていると思いますよ!」と語気を強める望月氏をとらえ、「『フィクション』を超えた、衝撃の『リアル』」というテロップが挿入される。
ポスタービジュアルには、「映画『新聞記者』は序章にすぎなかった――」「今、あなたに問う。」のコピーが添えられている。森監督は、望月氏が見た光景をどのように呈示するのか。見る者の鑑賞眼が試されることは間違いないだろう。
「i 新聞記者ドキュメント」は、第32回東京国際映画祭(10月28日~11月5日)の日本映画スプラッシュ部門で披露され、11月15日より東京・新宿ピカデリーほか全国順次公開。
(C)2019「i 新聞記者ドキュメント」
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