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スコセッシ監督、マーベル作品を再度批判「あれは映画ではない」「侵略されている」

2019年10月15日 18:10

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マーティン・スコセッシ監督
マーティン・スコセッシ監督
Photo by Lars Niki/Getty Images for MoMA Department of Film

[映画.com ニュース] マーベル作品は映画ではないと批判して論争を巻き起こしている巨匠マーティン・スコセッシ監督が、さらに批判を強めていると米ハリウッド・レポーターが報じている。

新作「アイリッシュマン」の公開を控えるスコセッシ監督はこのほど、英エンパイア誌の取材で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に触れ「テーマパークのようなもので、映画とは呼べない」と一蹴。このコメントは、MCU作品の歴代監督や出演者、ファンのあいだで波紋を呼んでいた。

10月13日(現地時間)、ロンドン映画祭のクロージング作品として「アイリッシュマン」が上映される前に、スコセッシ監督は出演者のロバート・デ・ニーロアル・パチーノとともに会見に出席。MCU作品に関するコメントを再び求められると、「あれは映画ではない。なにか別のものだ」と断言。「我々はあれに侵略されてはならない。映画館は気骨を見せて、ストーリーのある映画を見せるべきだ」と訴えた。

前日にロイヤル・オペラ・ハウスで行われた英国アカデミー主催の講演会でも、スコセッシ監督は映画館がテーマパーク映画に占領されてしまっていると主張していた。「映画館がアミューズメントパーク化してしまった。それ自体は構わないが、他の種類の映画すべてを侵略するのはやめてほしい。そういった映画を楽しむ人にはいいだろうし、そういう映画を作る人々は尊敬する。だが、自分の好みではない。単純に違う。あの手の映画は、あれを映画だと勘違いするような別の種類の観客を生み出してしまっている」。

スコセッシ監督の最新作「アイリッシュマン」は、伝説的なマフィアであるラッセル・バッファリーノに仕えた実在の殺し屋フランク・“アイリッシュマン”・シーランの人生を描く犯罪ドラマ。スコセッシ監督によるギャング映画の総決算と絶賛され、アカデミー賞最有力との呼び声も高い。同作はNetflixで11月27日に世界配信される。

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