逃亡した技能実習生、孤独なそば屋主人の交流描き世界で高評価 近浦啓監督「コンプリシティ」1月17日公開
2019年10月1日 18:00

[映画.com ニュース] トロント、ベルリンなど世界の映画祭に出品、昨年の東京フィルメックスで観客賞を受賞した近浦啓監督の長編デビュー作「コンプリシティ 優しい共犯」の公開が、2020年1月17日に決定。このほど予告編とポスタービジュアルが公開された。
中国人俳優ルー・ユーライと、名優・藤竜也を主演に迎えた日本と中国の国際共同製作映画。技能実習生制度、外国人の不法滞在などの社会問題と、異国の地でもがきながら生きていく一人の若者の姿を普遍的な物語として描いた。赤坂沙世、松本紀保が共演し、関東近郊、山形県、中国河南省で撮影された。
テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」の中国語版をバックに、居場所を亡くした技能実習生のチェン・リャンと孤独なそば屋の主人・弘が出会い、まるで実の親子のように絆を深める姿、他人になりすましたチャン・リャンに警察の手が迫り、次第に追い詰められていく緊張感溢れるシーンを切り取った。
中国から技能実習生として日本に働きに来たチェン・リャンは、研修先企業から失踪し、不法滞在の身となる。故郷の母に真実を告げられず、研修を続けていると偽りながら、斡旋される窃盗に手を染めていた。そんな中、ひょんなことから他人になりすまして山形の小さなそば屋に住み込みで働き始める。不器用なそば屋の主人・弘とチェン・リャンは親子のような関係を築くが、穏やかな時間は長く続かず、警察の手が迫る。
「コンプリシティ 優しい共犯」は2020年1月17日から新宿武蔵野館で公開。
(C)2018 CREATPS / Mystigri Pictures
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