デミ・ムーア、自叙伝執筆に踏み切るまでの思いを語る 母親&元夫との壮絶な過去も明らかに
2019年9月30日 11:00

[映画.com ニュース]ハリウッドを代表する女優デミ・ムーアが、キャリアと恋愛を振り返った自叙伝「インサイド・アウト(原題)」を執筆した。出版を記念したイベントが、米ニューヨークのユニオンスクエア付近にある書店「バーンズ・アンド・ノーブル」で開催され、ムーアが自叙伝執筆に踏み切るまでの思いを吐露し、自身の壮絶な過去を明かした。(取材・文/細木信宏 Nobuhiro Hosoki)
「ゴースト ニューヨークの幻」でブレイクすると、「ア・フュー・グッドメン」「G.I.ジェーン」など1980年代から90年代にかけて数々のヒット作に出演し、トップスターとして人気を誇ったムーア。62年にニューメキシコ・ロズウェルで生まれるが、誕生の前に既に両親は離婚していた。その後、母親は再婚し、養父の仕事の関係で様々な場所を転々とする子ども時代を送る。アルコール中毒を抱え、飲酒運転や放火など逮捕歴もあった母親に嫌気が差し、16歳の頃に女優を目指して家を出ることを決意する。
ムーアは自叙伝執筆のきっかけを、過去の明るい部分と暗い部分を分け、これまでの人生の重荷を降ろし、過去を清算することで心を癒す必要があったと語る。自叙伝には、15歳の頃に母親に連れて行かれたバーで、他ならぬ母自身の裏切りによって、ある男にレイプされたというショッキングな経験が記されている。
「まず、(女優になってから)自分が生きていく上で、(犯罪者である)母親との関係を絶たなければいけなかった。でも当時の私は、怒りから関係を絶ったわけではなく、あえて、これから生まれてくる子どもたちのために、絶たなければいけないと思ったの。ただ、その決断をした時点では、母親をひどい人物だと決めつけ、同情や哀れみさえ失っていた」
しかし、そんな辛い体験をしたにも関わらず、年月を経て母親への感情が変化したという。「もし私が(故人である)母親への慈悲を失ってしまったら、どのように自分の子どもたちに、『母親である自分への慈悲を持って生きてほしい』と伝えることができるのか。この本の執筆を通して、(自分の態度を)考え直す機会が与えられたわ」と述懐。自ら関係を絶ったことで、母親に自分との関係を修復する機会を全く与えなかったことは、果たして良いことだったのだろうか――自問したこともあったそうだ。

ムーアはこれまで、プライベートについてほとんど語ってこなかった。なぜ過去や自分自身についてさらけ出す自叙伝の出版に踏み切ったのだろうか。
「この自叙伝の執筆過程は、私にとって自己許容、自己受容、そして自己愛の旅路だった。だから、誰かがこの本を読んで私の成長を知ることで、(読んだ人が)自分自身を認識して、何か変化をもたらすことができればいいなと思ったの。子どもの頃に困難な時期はあったけれど、自分の人生が特に興味深いものだとか、特別なものだとは思わない。でも、今この時期にこの本を執筆することは正しいことだと思ったわ」
さらに、一時はハリウッド女優として最も高額な出演料を稼いでいたという輝かしいキャリアにも話が及んだ。仕事で成功をおさめる一方で、複雑な思いもあった。
「当時、私の成功は単なる見世物のようなものだった。『見世物のような成功では満足できない』という間違った考えを捨てるまで、映画界にいる価値を自分では証明できなかったの。ただ、何か駆り立てられるものがあったからこそ、様々なことに挑戦できたとは思っている。でも、その道に乗っている限りは、決して自分に満足することはないとも気付かされたわ」
ブルース・ウィリスやアシュトン・カッチャーと浮名を流してきたムーア。87年に結婚したウィリスとの間には3人の子どもをもうけたが、2000年に離婚した。「恐らく、多くの人が読んでいると思うけれど、(ブルースと別れてから)ディーパック・チョプラの『富と成功をもたらす7つの法則』やフロイトの著書を読んだの。それらの作品が伝えている単純なメッセージを、いかに自分の人生に当てはめられるかを考えていた。私はこれまでずっと、自分の精神的な状態を把握しながら、真実を追求してきたからかもしれない」
著作には、カッチャーとの交際期間に妊娠したものの、流産してしまったという過去もつづられている。自叙伝の執筆について告げたというカッチャーとの関係については、「(年の差が離れていたことで)ある意味、とりつかれたように、彼に寄り添っていたと思う。彼との関係が明るみに出た当時、私の自己肯定感の欠如から、他の誰よりも彼との人生を優先していた。私の人生と価値、その全てを彼との人生に結びつけていたと思うの。それは、彼にとっては困難で、重すぎたのかもしれない」と振り返った。
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