夏帆、20代の勝負作に熱い思い「自分をぶつけられる役をやってみたい」
2019年9月27日 14:00

[映画.com ニュース]TSUTAYA発の映像クリエイターと作品企画の発掘プログラム「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM」で審査員特別賞を受賞した企画の映画化作品「ブルーアワーにぶっ飛ばす」トークショー付女性限定試写会が9月26日に都内試写室で行われ、本作主演の夏帆、箱田優子監督、そして「勝手にふるえてろ」「美人が婚活してみたら」の大九明子監督、東北芸術工科大学講師でライターのトミヤマユキコが出席した。
東京でCMディレクターとして働くも、すっかり心が荒んでしまっていた砂田(夏帆)が病気の祖母を見舞うため、自由奔放な友人(ウンギョン)とともに、大嫌いな地元・茨城へ帰郷する姿をとらえた本作。夏帆とシム・ウンギョンという日韓の実力派女優が共演したオリジナルストーリーとなる。
これまで香港、台北、上海、ドイツ、アメリカなど海外の映画祭で上映されてきた本作だが、日本で試写会イベントが開催されるのはこの日が初となる。映画を鑑賞したばかりの女性客を前にした夏帆は「思いのほか緊張しますね」と笑いつつも、「砂田という役はどこか自分とリンクする部分が大きくて。撮影は去年の夏でしたが、あの時のわたしにしか演じられない役だったなと。わたしは10代からこの仕事を続けてきて、どこかで20代のわたしで勝負できるような、自分をぶつけられる役をやってみたいなと思っていたところにこの役をいただいて。出会うべくして出会った役だった」と力強くコメント。
それを聞いていた箱田監督も「夏帆ちゃんも言っていましたけど、今でしか撮れないものが映っていたらいいなと。タイトルにもあるブルーアワーのように、夜明けなのか日暮れなのか、どうしても一瞬で過ぎゆくあいまいな時間の中で描きたいと思って。実際に演じてもらう人にも、リアルに劇中で揺さぶられてほしいなと思って。夏帆ちゃんにやってもらえてよかったなと思いました」と続けた。
さらに、「この物語は働く女子が出てくる労働系(映画)の最前線に躍り出ている」と指摘するトミヤマは、「働く女性はしんどい思いをしているけど、王子様は救ってくれない。そんな手垢がついた物語を求めていないからです。今は、王子様ではない誰かが救いになることが多いんです。女同士のきずなだったり、性別年齢関係ないような人間関係に救われたりする。この映画はガチに救いに来てくれているのが分かる。甘いお菓子を食べさせてくれるのではなくて、栄養のあるものを食べさせてくれる。世の労働系女子が求めているストーリーだったなと思いました」と感想を述べると、会場からは感心した声が。夏帆も「すごく感動しています。こういう感想が聞けるのは面白いですね」と笑顔を見せた。
その後は会場からのお悩み相談を実施。「夫の友人が嫌でたまらない」「父親と似たタイプの人とばかり付き合い、結局同じところが嫌になって別れてしまう」「休日や休憩時間に人と過ごすのは嫌すぎる」「夫が家事を率先して手伝ってくれるほど、自分が出来ない人みたいに感じてしんどい」といったお悩みに真摯に答えた4人。その回答の数々に共感した様子の観客も熱心に耳を傾けていた。
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