松本穂香とふくだももこ監督、「おいしい家族」初日に感動の抱擁
2019年9月20日 20:19
[映画.com ニュース] 女優の松本穂香が初主演を飾る「おいしい家族」の初日舞台挨拶が9月20日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、松本をはじめ、共演する板尾創路、浜野謙太、笠松将、モトーラ世理奈、三河悠冴、柳俊太郎、脚本も手がけたふくだももこ監督が舞台挨拶に立った。
母の三回忌で生まれ育った離島に帰って来た橙花(松本)。彼女を待っていたのは、亡き母の服に身を包み、男性パートナーとの結婚を宣言する父・青治(板尾)だった。ふくだ監督がかつて手がけた短編映画「父の結婚」を長編化。全国26スクリーンで封切られた。
この日は、渋滞に巻き込まれた松本の到着を待つ形で、舞台挨拶が10分ほど遅れてスタート。ふくだ監督は鑑賞後の観客を飽きさせまいと、自ら1人で登壇し、トークで場をつなぎ、家族がそうめんと天ぷらを食べるシーンについて「あれ、『サマーウォーズ』なんですよ。合戦前に親戚中で食べるシーン。あれをやりたくって」とネタ明かし。劇中に登場する“おいしい”料理についても触れ「お腹空かせて(映画を)見ると、大変なことになるはず(笑)。これが終わったら、速攻で何かおいしいものを食べながら、映画のことを思い出してもらえれば」と話していた。
松本が到着すると、MCに代わってふくだ監督がキャスト勢を呼び込み、「みんながこんな風に集まるのは久しぶり。1人1人輝いているし、改めてすごいメンバーだなと」としみじみ語った。一方、松本は同じ大阪出身のふくだ監督について「関西弁の女の人っていう感じで(笑)、とても元気でわたしとは違うタイプの人かなって」と第一印象を回想。「でも、思ったよりも共通点があって」とすっかり意気投合したことも明かした。
最後に挨拶を求められたふくだ監督は「自分を大切にし、好きでいられれば、人にも優しくできると思っていて、そういうつながりで世界は回っている。あなたが幸せでいれば、幸せになる人が必ずいます。それをこの映画で伝えたかった」と瞳を潤ませ、「本当に松本穂香ちゃんが橙花で良かった! モニター越しの瞳に何度吸い込まれそうになったことか。これから国民的女優さんになると思うが、わたしも穂香ちゃんと一緒に進んでいきたい」と決意を語ると、松本と感動の抱擁を交わした。
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