草なぎ剛「台風家族」公開でファンの後押しに感謝「これほどグッとくるのは初めて」
2019年9月6日 22:52
[映画.com ニュース] 草なぎ剛が9月6日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた主演作「台風家族」の初日舞台挨拶に出席した。出演者の新井浩文氏が起こした事件の影響で、一時は公開延期となった本作。待ち望んだ初日を迎えて、「公開にたどり着けたのは、皆さんの応援の声が、大きく届いたおかげ。初日おめでとうという言葉が、これほどグッとくるのは初めてです」と感謝を示した。
ワケあり家族たちの姿を、ブラックユーモアを交えて描いたコメディドラマ。銀行で2000万円を強奪したまま、行方不明となっていた両親を持つ4人のきょうだいが、財産分与のために集った夏の1日を描く。全国96スクリーンで封切られ、26日まで3週間限定で上映される。
舞台挨拶には草なぎをはじめ、共演するMEGUMI、中村倫也、尾野真千子、甲田まひる、若葉竜也、長内映里香、榊原るみ、藤竜也、オリジナル脚本も手がけた市井昌秀監督(「箱入り息子の恋」)が出席した。
マイクを握った市井監督は「言いたいことがたくさんあるんですけど」と前置きし、「まずは公開を迎えられたこと、ありがたく思っています」と感無量の面持ち。「映画はひとりで作っているわけじゃなく、スタッフ、キャストの力で完成するもの。でも、今回は、応援してくださる力があって、公開できた。今日ここにいらっしゃる皆さんが、映画作りに参加してくれている」とあふれる思いを口にした。
そんな市井監督の姿に、草なぎは「いちばん思い入れが強い方。現場では文字通り台風の目になってくれて、僕らを引っ張ってくれた」と労をねぎらい、「監督のうれしそうな顔を見ると、僕らもうれしい。本当に手作り感覚で、どこにもない、唯一無二の作品になった」と改めて、作品の完成と封切りに胸を張っていた。