「死霊の盆踊り」、エド・ウッドの代表作…カルト的人気を誇る“最低映画”の特集上映、今冬開催
2019年9月5日 17:00

[映画.com ニュース] 映画史に残る傑作と並び愛され続け、“史上最低”と揶揄される映画の特集上映「サイテー映画の大逆襲2020!」の開催が決定した。米批評家サイト「Rotten Tomatoes」で0%というまさかのスコアを記録した「死霊の盆踊り」(1987)のHDリマスター版、“史上最低の映画監督”と呼ばれたエド・ウッドの代表作「プラン9・フロム・アウタースペース」(95)の総天然色版が上映され、あわせて鮮やかなポスタービジュアルもお披露目された。
驚くほどいい加減な演出、棒読みの演技、大げさでナンセンスなセリフ、説得力皆無の大胆なストーリー、ダサ過ぎる衣装、チープな特撮……。全編に数々の残念ポイントがちりばめられているにも関わらず、映画への濃厚な愛が満ちあふれ、見る者を歓喜と爆笑の渦に巻きこんでいく、不思議な魅力を持った“最低映画”。カルト的な人気を誇る「死霊の盆踊り」「プラン9・フロム・アウタースペース」が、ビスタサイズでDCP(デジタルシネマパッケージ)上映される本イベントは、映画愛が試される究極の映画体験を提供する。
「死霊の盆踊り」という邦題を生み出し、本イベントの総合プロデュースを担当した映画評論家・江戸木純氏は、「映画史とは、今も繰り返し見続けられている傑作、名作だけでなく、その何倍もの駄作と失敗作の死屍累々が築いてきた歴史です」と語る。「この2本は、その栄光の歴史にひときわ輝く、最低を極めて珠玉となった2つの伝説。ヒドい映画や耐え難いほどつまらない映画は世界中に無数にあります。でも、徹底的にヒドいのにまったく憎めず、こんなにも面白く、愛おしい映画は他にありません。これも間違いなく、映画の神様が起こした奇跡のかたち。失笑、嘲笑、爆笑の果て、壮絶なヒドさの中にも溢れる真の映画への愛を見つけたとき、あなたはきっと、かつて体験したことのない映画的感動に震え、涙することでしょう」と期待をあおった。

「死霊の盆踊り」は、日本初公開となる87年から約32年ぶりのリバイバル上映。満月が輝く真夜中、人気のない荒れ果てた墓地で、夜の帝王クリスウェルが棺桶から目覚める。クリスウェルは闇の女王に命じ、不幸な死を遂げた女の霊をよみがえらせる。女の幽霊たちはヌードになり豊満な肉体を揺らしながら、踊り狂う。
「プラン9・フロム・アウタースペース」は、総天然色版としては日本で初公開となる。軍事拡張競争で自滅の道をたどる人間たちに警告すべくやってきた宇宙人たち。宇宙人は米合衆国政府にコンタクトを試みるが、軍上層部は平和のメッセージが理解できずに拒絶し、逆に円盤を攻撃してしまう。宇宙人は墓場に眠る死者を蘇らせて人間を驚かせ、地球を征服する「第9計画」を発動する。
「死霊の盆踊り」は12月28日、「プラン9・フロム・アウタースペース」は2020年1月11日から、新宿シネマカリテで公開される。
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