坂本慎太郎、劇場アニメ「音楽」で声優挑戦! 駒井蓮、平岩紙、竹中直人らも参加
2019年8月28日 18:00

[映画.com ニュース] 大橋裕之氏の漫画を原作とした劇場アニメ「音楽」の声優キャストが発表され、坂本慎太郎、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人らが参加していることがわかった。あわせて、特報映像も初披露された。
岩井澤健治監督が約7年超にわたる自主制作期間を経て完成に至った本作は、楽器を触ったこともない不良学生たちが思いつきでバンドを組むことから始まる青春ロック奇譚。プロデューサーには、「ライブテープ」「フラッシュバックメモリーズ 3D」「映画 山田孝之3D」の監督・松江哲明を迎え、アソシエイトプロデューサーを原作漫画「音楽」の担当編集であり、「メモリースティック ポップカルチャーと社会をつなぐやり方」の著者でもある九龍ジョー氏が務めている。
人物の動きなどをカメラで撮影し、それをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用された「音楽」。作画枚数は4万枚を超え、クライマックスの野外フェスシーンではダイナミックさを再現するため、実際にステージを組んでミュージシャンや観客を動員したライブを敢行――“71分の作品をすべて手描きで行う”前代未聞の長編アニメーションとなっている。

2010年に解散したバンド「ゆらゆら帝国」のメンバーであり、現在ではソロとして活動する坂本は、思いつきでバンド「古武術」を組む不良高校生・研二役に挑む。「大橋さんから『研二の声をやってほしい』と言われた時は本当に驚きました。アフレコは楽しかったです。もともと好きな漫画ですし、7年も一人で描き続けているという監督の執念にも痺れていたので、このような形で参加できて光栄です」と胸中を吐露。研二の同級生・亜矢役の駒井は「それぞれのキャラクターがとても魅力的で、すぐに『音楽』の虜になりました。そこに声を吹き込んでいくのは凄く緊張しましたが、坂本さんをはじめとする皆さんと、楽しみながらアフレコをさせて頂きました」と振り返っている。
「古武術」のメンバー・太田、朝倉を演じる前野と芹澤は「『音楽』に自分が参加できると決まった時、感激で震えました。アフレコでは出来上がっている映像を見て震えました。そして坂本慎太郎さんの声を聞いて震えました。ずっと震えてました」(前野)、「大橋さんの『音楽』に声と音楽が入るだけでも凄いのに、そこに岩井澤監督の執念のアニメーションが絡まってるんです。浴びたことのない多幸感溢れる作品になっているはずです」(芹澤)と述懐。「古武術」をフェスに誘う「古美術」のメンバー・森田役の平岩は「今回、私は1日のアフレコでしたが、あれから数カ月たった今も、もう一度森田くんを演じたいと思っているほど大切な作品となりました」と語っている。
一方、研二を敵視する丸竹工業の不良・大場役の竹中は「大ファンだった大橋裕之さんの作品にまさか自分が参加するなどと思う訳がない。ところが! ぼくは参加してしまったのだ! まさかの出来事に僕のこころと脳は破裂するに違いないっ! …と心底思った…! しかし! ぼくはまだ確実に生きている! きっと大橋さんとの出会いはこれだけでは終わらないのだ! いや終わらせてたまるか! 『大橋さん! みこしぶっこわそー! うおー! うわぁー! ずうおー!!!』」とコメント。坂本らのほか、山本圭祐、れっぴーず、姫乃たま、天久聖一も参加している。
「音楽」は、20年1月から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン
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