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山田洋次監督、「男はつらいよ」第50作で渥美清さんの「彼にしかない独特の魅力」再認識

2019年8月27日 22:40

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「男はつらいよ」の第1作公開から50年
「男はつらいよ」の第1作公開から50年

[映画.com ニュース]渥美清さん主演の国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の第1作が公開されてちょうど50年に当たる8月27日、「祝!50周年 寅さんファン感謝祭」が東京・新宿ピカデリーで開かれ、山田洋次監督、倍賞千恵子佐藤蛾次郎が出席した。

第1作の4Kデジタル修復版を上映。山田監督は50年前の初日を新宿松竹に見に行ったそうで、「でき上がったら、ひどく真面目な映画を作っちゃったと落ち込んで、これでおしまいと思っていたら、プロデューサーから客が入っているからと呼ばれて行ってみると、お客さんが本当によく笑っていた。この光景を一生覚えていなければいけないと思った」と述懐した。

寅次郎の妹・さくら役の倍賞は、「初日はあまり覚えていないけれど、台本を読み始めて私の住んでいる街のような人たちばかりが出てきて、その中の1人を演じられるのがうれしくてクランクインが待ち遠しかった」という。だが、この日観客と一緒に見ていた山田監督から「1カット目にさくらが登場した時、わあ、かわいい、若いと声が上がったよ」と暴露され、「だから(登壇を)ちょっとびびっていました」と照れながら明かした。

50周年を記念し、第50作となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」が12月27日に公開。現在の満男(吉岡秀隆)と泉(後藤久美子)らが寅さんに思いをはせる内容で、山田監督は、「満男と泉は、思春期の頃に寅さんから大きな影響を受けた。この2人がもう1回会えば、思い起こすことも多いだろう。これに49本分ある寅さんの印象に残るカットをつなげば不思議な映画になるのではと思った」と説明した。

さらに、「今の俳優たちのドキュメンタリーを撮っている感覚で、僕自身が不思議に思う映画になった。渥美さんは年を取らない幻影のようで、改めて彼にしかない独特の魅力を感じた」と解説。倍賞も、「渥美ちゃんはよく、1本の長い映画を撮っているのかもしれないと言っていたけれど、まさにそんな感じよね」と補足した。

渥美さんとの思い出を改めて聞かれた倍賞は、「兄妹を49本やって、演技がこうだということを学んだことはない。相手の立場に立ってものを考えることがどれほど大事かということを教わった。悩みがあるとそれを見抜いて、おいしいものを食べさせてくれて何かを買ってくれて、幸せな気分にさせてくれるお兄ちゃんでした」と万感の表情。山田監督も、「そういうことを言えるのが大変なこと。粋なんだねえ」と感服していた。

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