西島秀俊が「任侠学園」で反省 西田敏行アドリブに「吹いちゃいました」
2019年8月26日 21:17
[映画.com ニュース] 西島秀俊と西田敏行のダブル主演で今野敏氏の人気小説を映画化した「任侠学園」の完成披露試写会が8月26日、都内で行われ、西島、西田、伊藤淳史、葵わかな、葉山奨之、桜井日奈子、生瀬勝久、木村ひさし監督が舞台挨拶に登壇。西島は西田のアドリブの応酬を見て笑ってしまい、NGを出したことを明かした。
今作で西田が演じるのは、社会貢献活動が大好きな地元密着型ヤクザ、阿岐本組の組長・阿岐本重里役で、西島は阿岐本に振り回されるナンバー2の日村誠司役を演じた。西島は、映画のエンドロールでNGシーンが紹介されることに触れ「最後まで見ていただけると、現場で何が起きていたかがわかるのですが、本当に反省しています。吹いちゃって吹いちゃって辛かったです」と笑顔で謝罪した。
生瀬は、西田について「尊敬する俳優さんのなかでもトップ・オブ・トップ。アドリブが本当に生きたセリフになっていて、本当にそこで起きたことになっていました。すごく素敵な時間を過ごさせていただきました」と絶賛すると、西田は「私は歩く台本です」とおちゃめに語り、会場の笑いを取った。
また、阿岐本組には「カタギには手を出さない」といった鉄則があることにちなみ、ゲスト陣が「それぞれルーチンとして守っていること」をお題にクロストーク。西田は「結婚したてのころは、妻と2人で道を歩いている時は、必ず車道側じゃない方を妻に歩かせていました。でもこの前、病院に検診に行った時、妻に守られている自分がいました」と言うと、場内は大爆笑。西島は「すてきですね」と感心しながら「僕は朝ごはんを食べるくらいですね」と笑うと、西田から「よく意味がわからない」とツッコまれていた。
西島は、役者を目指して家を出た時に、親からそう言われたと明かし「たぶん(役者として)食えないから、まず食費から削るだろうと思ったんでしょうね。それでご飯は必ず食べろと。心が貧しくなるからと。だから僕は朝、昼、晩とご飯を食べます」と語った。また、西島は最後に、自分の出演作ながらも本作を観て大いに心を揺さぶられたとして「思わず涙がこぼれるようなシーンがありました。学校や居場所のない子たち、社会ではぐれている男たちという、全然違う世界の人たちが、お互いに共感し合って、未来を獲得していくというストーリーが非常に感動的です」としっかり映画をアピールした。「任侠学園」は9月27日から全国で公開。
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