全米拡大公開のヒット作「エイス・グレード」予告 “こじらせ”女子がおくるSNS満載の青春
2019年7月5日 13:00
[映画.com ニュース]口コミで人気に火がつき、全米4館から1084館に拡大公開したヒット作「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」の予告編と場面写真を、映画.comが先行入手した。映像では“こじらせ”女子ケイラが、SNSを駆使しながら、青春に真正面から立ち向かっていくひたむきな姿が切り取られている。
「ムーンライト」「レディ・バード」などの話題作で知られる気鋭のスタジオ「A24」が手掛け、バラク・オバマ前米大統領やアルフォンソ・キュアロン監督からの絶賛を浴びた本作。生まれた時からインターネットやSNSが当たり前のように存在する、デジタルネイティブな“ジェネレーションZ世代”と呼ばれるティーンの青春を描く。中学校卒業まで残り1週間となり、「クラスで最も無口な子」に選ばれてしまったケイラ。不器用な自分を変えようと、SNSでクラスメイトたちとつながろうとするが、人気者のケネディは冷たく、好きな男の子にもどうアプローチしたら良いのか分からない。ケイラは何度も壁にぶつかりながら一歩ずつ前に進んでいく。
予告編は、ケイラが発信するSNS動画からスタート。「今日のテーマは“自分らしく”」「人目を気にせず、自分を出すのが大事よ」と、まるで自分に言い聞かせるかのように呟き、毎日動画を投稿している。ネット上ではハキハキと話す明るい女の子に見えるが、実際クラスでは地味で目立たない存在。そんな自分の殻を破りたいと一念発起し、イケてるクラスメイトに話しかけたり、人気者が集まるプールパーティに参加したりと、ケイラの奮闘が次々と映し出される。どんなにカッコ悪くても、必死で新しい世界に飛び込もうとするケイラが愛おしくなる映像が完成した。
場面写真では、プールパーティになじめず、虚ろな目で水の中から顔を出すケイラを切り取った。さらに、高校入学に向けたオリエンテーションで、新生活に期待をふくらませながら学校見学を楽しむ様子もおさめられ、青春の行方に期待が高まるビジュアルとなっている。
メガホンをとったのは、You Tuber出身の人気コメディアンで、俳優としても活躍するボー・バーナム。実体験をもとにした企画が、「レディ・バード」などを手掛けた製作陣の目にとまり、映画化が実現した。「怪盗グルー」シリーズの声優として知られるエルシー・フィッシャーがケイラを演じ、第76回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。
「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」は、9月20日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国で順次公開。