イケてる強盗は窮地でこそ“笑う” ロバート・レッドフォード引退作の本編映像入手
2019年6月23日 11:00
[映画.com ニュース] ロバート・レッドフォードの俳優引退作「さらば愛しきアウトロー」の本編映像と新場面写真を、映画.comが独占入手した。
レッドフォードが60年に及ぶ俳優人生の最後に演じるのは、16回の脱獄と90回以上の銀行強盗を繰り返したフォレスト・タッカー。強盗ではあるが、発砲もしなければ暴力も振るわない犯行スタイルを貫いた実在の人物だ。レッドフォードは、自分が一番楽しみながら、好きなことに全てを捧げたタッカーの生き方に、自らの映画人生を重ね合わせたことで“最後の役”として演じることを決めたようだ。
タッカーの誕生日(本日6月23日)を記念してお披露目された本編映像は、カーチェイスシーンにフォーカスが当てられたもの。アメリカ南西部の荒野、たった今銀行強盗をはたらいてきたタッカーが、サイレンを鳴らすパトカーに追われている。不意に運転する車のトランクが開き、せっかく手に入れたドル札がばら撒かれようが、パトカーに行く手を塞がれようが、タッカーは焦る様子を見せない。スリルを心から楽しんでいるかのような笑顔――「手を上げて出てこい」とスピーカー越しに告げられても、「もっと楽しみたかった」とでも言いたげな表情で渋々と車を降りる。
自分を取り囲み、銃を向ける警官たちに目を向けると、おもむろに手で銃を形作って、狙いを定めて“バン!”と撃つ真似をしてみせるタッカー。数え切れないほどの銀行強盗を成功させながらも「誰も傷つけないこと」を自らの掟としてきたタッカーの“仕事の流儀”を象徴するようなシーンだ。パトカーとのカーチェイスは「出逢い」(シドニー・ポラック監督)へのオマージュ、手で形作った銃で狙い撃ちの真似をする姿は「明日に向って撃て!」のサンダンス・キッド役を想起させる内容だ。
場面写真では“誰も傷つけない銀行強盗”タッカーらしい姿が切りとられている。中折れ帽にトレンチコートという装いで銀行強盗に入ったタッカーが、支店長にポケットの拳銃をチラリと見せて「金を入れてくれ」とにこやかに告げる光景、その後鞄いっぱいの現金を受け取り、ギャング仲間たちと現場を去る様子などが写し出されている。
「さらば愛しきアウトロー」は、ケイシー・アフレック、ダニー・グローバー、チカ・サンプター、トム・ウェイツ、シシー・スペイセクらが脇を固め、「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」などのデビッド・ロウリー監督がメガホンをとっている。7月12日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
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