中国新世代の俊傑による4時間の傑作「象は静かに座っている」公開決定
2019年6月18日 18:30

[映画.com ニュース]第68回ベルリン国際映画祭で、国際批評家連盟賞・最優秀新人監督賞スペシャルメンションを受賞した中国映画「象は静かに座っている」が、11月より東京のシアター・イメージフォーラムほかで公開される。
中国、炭鉱が廃れ世間に見放された小さな田舎町を舞台に、年齢、性別の違う4人のある1日を上映時間3時間54分で描く。作家としての顔も持つ29歳の新鋭フー・ボーが、自身の著書「大裂」の中でも最も気に入っているという短編「象は静かに座っている」を映画化した。
世界の映画を愛し、ハンガリーの巨匠タル・ベーラを師と仰ぐフー・ボーが作り上げた映像は、長回しのカットや、日中の自然光にこだわったライティング、登場人物の立ち位置からカメラのアングルの細部にまでこだわり、監督の魂からの叫びのように映像に力を宿した作品だ。本作完成後フー・ボーは自ら命を絶ち、生涯ただひとつの“命を懸けた”最初で最期の最高傑作となった。
「世界の美しさには秘密が隠されていると彼は思った。世界の心臓は多大な犠牲を払って脈打っており、世界の苦悩と美は様々な形で均衡を保ちながら関連し合っていて、思慮の入る余地のないこうした欠落の中、究極的には一輪の花の幻影を得るために、多くの生物の血が流されるかもしれないのだ」という、アメリカの著名な小説家コーマック・マッカーシーの言葉が、本作の主題でもあると生前のフー・ボーは語っている。
世界10か国以上の映画祭で上映され、ガス・バン・サント、ホウ・シャオシェン、タル・ベーラ、イ・チャンドンら世界の巨匠たちが絶賛。昨年の東京フィルメックスにも出品され、大きな注目を集めた。
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