水瀬いのり、“自然”目指した「タガタメ」ヒロイン「劇場で見守って」
2019年6月13日 13:00

[映画.com ニュース]「マクロス」シリーズなどで知られる河森正治総監督が、全世界で900万ダウンロードを突破したスマートフォン向けゲームを映画化した「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」が、6月14日から全国公開される。錬金術と魔法が存在する異世界・バベル大陸を舞台に、主人公・カスミと、ゲームのキャラクターたちが織りなす新たな冒険が描かれる。「心が叫びたがってるんだ。(2015)」「宇宙よりも遠い場所」などで知られ、映画オリジナルキャラクターであるカスミを演じた水瀬いのりに、本作の魅力を聞いた。
引っ込み思案のカスミは、ある日突然バベル大陸へと召喚されてしまう。“闇の巨人”に蹂躙(じゅうりん)されようとしているバベル大陸を守るため、魔法使い・リズ(声:降幡愛)が召喚を行ったのだった。しかし、普通の高校生であるカスミには何もできることがなく、リズやリズの仲間エドガー(声:逢坂良太)とともに、世界を救う方法を探していく。
いわゆる“異世界ファンタジー”らしい導入で始まる本作。水瀬は「もちろん異世界の風景やキャラクターも魅力的な作品ですが、そこで描かれるドラマは、現実世界や異世界といった区別を気にする必要がないぐらいストレートな作品だと感じました。夢を持つことの大切さ、誰かときずなを深めながら困難に立ち向かっていくことの素晴らしさ。そういうことが『タガタメ』というタイトルにつながっていく物語です」と語る。
カスミを演じるうえで意識したのは、“自然に”ということだった。「最初に『飾らなくていい。声で全てを演じようとしなくていい』というディレクションをいただきました。なので普段演じているときよりも、さらに素に近いトーンや息遣いを意識して演じました。逆に言うと、ちょっとしたセリフを言うときにも、カスミなりの“普通”はどのあたりなのかを探りながら演じたので、そこは難しかったです」。
普段は「グレイテスト・ショーマン」「ラ・ラ・ランド」といったミュージカル映画が好きだという水瀬だが、本作でも音楽が印象的な場面が登場する。水瀬の挿入歌をバックにキャラクターたちが踊るシーンがあり、カスミとリズ、エドガーの距離が近づいていく転機として印象的に描かれている。
河森総監督らしいアクションだけでなく、そういったドラマ部分も丁寧に描かれる本作。物語が進むにつれて、バベル大陸を救おうと大きく変化していくカスミの姿に、水瀬も共感したそう。「最初はまだ何色でもなかったカスミですが、バベル大陸での体験を通じて『自分が何をしたいのか』をはっきり言えるように変化していきます。その姿というのはとても共感できるもので、私も自分自身の過去と比べながら『自分には胸を張って好きだと言えることはあっただろうか』なんて考えてしまいました。カスミが、最終的にどれだけ大きくなっているのかを、劇場で見守っていただければと思います」。
何もできない状態から、やがてリズやエドガーに影響を与えていくカスミの強さとは、どこにあるのか。そこを考えながら見ると、より深く本作を楽しめそうだ。
「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」は6月14日から全国公開。
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