「マクロス」河森正治の仕事場ってどんなところ?最新作「タガタメ」制作スタジオに潜入!
2019年6月12日 09:00
[映画.com ニュース] 全世界で900万ダウンロード突破のスマートフォン向けゲームアプリを映画化した「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」(以下、「タガタメ」)の制作現場がこのほど、報道陣に公開された。
「タガタメ」はバベルの塔を持つ大陸を舞台に、“禁忌の術”として封印された錬金術をめぐり、7大国家に所属する7人の主人公たちの活躍を描くRPG。劇場版では、自分に自信が持てない女子高生カスミ(声:水瀬いのり)が、登校中にふとしたことから舞台となるバベル大陸へと召喚されてしまい、光と闇の均衡を失った世界で幾多の困難に巻き込まれていく。「マクロス」シリーズや「アクエリオン」シリーズを手がけてきた河森正治が総監督を務め、「異能バトルは日常系のなかで」などの高橋正典が監督を務める。
公開されたのは、都内にある株式会社サテライトで行われていた制作の模様。最初に目にしたのは、CG制作を行っている場面だった。河森総監督と高橋監督を中心に、モニターを見ながら話し合いを行い、細部までこだわりながら作り上げる様子が伺えた。同じ室内には河森総監督の作業部屋もあり、ドアには携わった作品の資料や関係者のサインなどが飾られていた。
次に向かったのは、編集を行う部屋。モニターの前に編集担当と監督らが座り、編集作業を行っているという。そこから10分ほど歩いて別のスタジオに向かい、制作スケジュールや資料が山積みされた作業机や、キャラクターに鮮やかな色をつける作業部屋も公開された。
取材に応じた河森総監督は、自身初のゲーム原作の映画化に挑んだ本作について「ゲームのエピソードがまだ完結していないですが、完結した後の物語と想定して作っています」と説明。ゲームの良さを残しつつ、河森総監督独自の世界観も盛り込んで作っているといい、「『タガタメ』の世界の近くにはいたけれど、ちょっと離れたポジションにいた自分が入っていき、2つの世界が融合した世界を描くのにうまくはまった感じがします」と話す。
高橋監督も「現実世界から異世界に召喚されるカスミが、河森さんの立ち位置と似ているなと自分は思っています。アニメ側のスタッフまとめてカスミに投影できる」と明かすと、河森総監督は「その視点が入ることで、ゲームを知らない人も楽しめるし、知っている人にもより深く楽しんでもらえる作りになったと思う」と手応えをにじませる。
アニメファンからは河森総監督ならではのメカビジュアル、アクションシーンが注目されるなか、河森総監督は「ミリタリー系のロボットだと空気抵抗だとか現実の問題があるけれど、今回のようなファンタジーだと制約が少ない。生身の人間と巨大な敵の戦いなど、感情を表に出していくアクションができるのが自分にとって魅力的です」と声を弾ませる。河森総監督自身が楽しみながら制作していることが伝わり、壮大なアクションシーンを期待させた。
「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」は、6月14日から公開。
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