品川ヒロシ監督最新作は北海道下川町が舞台!主人公は女性シンガーソングライター
2019年6月12日 12:15

[映画.com ニュース] お笑い芸人で映画監督の品川ヒロシが、北海道下川町を舞台にした新作映画を製作することが明らかになった。品川が所属する吉本興業と下川町は6月12日、SDGs推進における包括連結協定のもと、下川町民と共に作るオリジナル吉本新喜劇「しもかわ森喜劇」と品川監督のメガホンによる新作映画の製作に関する概要発表会見を、大阪市内で行った。
SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟国が16~30年に達成するために掲げた17の目標をさす。下川町は、17年12月に発表された第1回「ジャパンSDGsアワード」で最高賞にあたるSDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞、吉本興業は特別賞にあたるSDGsパートナーシップ賞を受賞したことをきっかけに「プロジェクト“下川町株式会社”」をスタートさせた。
下川町で新作を撮る品川監督は、興行収入19.5億円の大ヒットを記録した「ドロップ」をはじめ「漫才ギャング」「サンブンノイチ」「Zアイランド」を手がけているが、その全てで脚本も執筆している。今企画を受け同町を訪れたという品川は、「チェーンソーアートが有名な町なので、スプラッターホラーが撮りたいと言ったら大反対にあった(笑)」という。

脚本は50%ほど書き上げているそうで、シンガーソングライターを目指して上京した20代後半の女性が地下アイドルのメンバーとして活動するなか、人気アーティストと不倫関係に陥り、雑誌にスクープされてしまうという設定。心身ともに疲れ果てて地元・下川町に帰ると、久々に会った仲間や家族との交流が心の傷を癒していく……という青春映画になるようで、主演は「オーディションではなく出てほしいと思っている人がいます。本当のシンガーソングライターの方です」と語るにとどめた。
8月下旬から9月にかけて同所、都内での撮影を予定しているそうで、2020年4月に開催される「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」でのプレミア上映を想定している。品川監督は、「僕としては面白い映画を下川で撮る、そのうえで全国の方々に見ていただきたいという気持ちでやります」と決意表明。下川町民の出演に関しては「ノープランだったんですが、行ってみたら出る気満々で(笑)。エキストラなどで、なるべく出てほしいなと思います」と説明した。

また、“Made in 下川町”と銘打って作り上げる「しもかわ森喜劇」は10月12日に同所で公演されることも決まっており、吉本新喜劇のすっちー、吉田裕が出演する。登壇した2人は息の合ったかけあいを披露し、会見を盛り上げた。今回のプロジェクトでは、国内最大級のクラウドファンディングプラットフォーム「Motion Gallery(モーションギャラリー)」で、クラウドファンディングを実施する。既にこの日から始まっており、品川監督作は500万円(https://motion-gallery.net/projects/shinagawa_yoshimoto)、「しもかわ森喜劇」は400万円、を達成目標金額に設定している。期限は90日間。
なお会見には、下川町の谷一之町長、外務省関西大使の山本条太氏、西川きよし、品川監督作でプロデュースを手がける古賀俊輔氏、「Motion Gallery(モーションギャラリー)」の大高健志代表、下川町住みます芸人・つちふまズが登壇した。
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