浅田美代子、樹木希林さんの墓前に「エリカ38」封切りを報告「喜んでいると思う」
2019年6月8日 15:25
[映画.com ニュース] 昨年9月に亡くなった女優の樹木希林さんが初めて企画した「エリカ38」の公開記念舞台挨拶が6月8日、東京・日比谷のTOHOシネマズシャンテで行われ、45年ぶりに映画主演を果たした浅田美代子、共演する平岳大、窪塚俊介、山崎静代、木内みどり、日比遊一監督、奥山和由プロデューサーが登壇した。
実在の事件をモチーフに、“38歳”と偽り男たちをだまし、最後は異国の地で逮捕された60歳過ぎの渡部聡子=自称エリカの姿を描いた。樹木さんが長年、公私にわたり親交があった浅田のために「代表作になってほしい」という思いから企画し、自らもエリカの母役で出演。6月7日に全国51スクリーンで封切られた。
浅田は「朝から見る映画ではなかったと思うんですけど(笑)」と午前10時半の上映回に駆け付けたファンを前に照れ笑い。一昨日、樹木さんの墓参りをしたといい「ありがとうございました。明日から初日ですと伝えた。きっと、喜んでいると思う。あとはもう、たくさんの皆さんに見ていただければ」としみじみ語った。
樹木さんの指名を受けた日比監督は「希林さんがこの場にいらっしゃらず、(初日を)祝うことができないのが心残り。でも、本当にありがとうございます」とメッセージ。奥山プロデューサーは「当初、希林さんは一切名前を出さないでと言っていた。『企画 樹木希林』のクレジットを認めてくれたのは、本当に最後の最後だった」と明かし、「キャンペーンの場でも、ずっと希林さんの話題でここまで来ました。きっと『もうこの世にいないんだから、甘えるのいい加減にしなよ』と言っているかも」と故人をしのんだ。
また、電撃婚した「南海キャンディーズ」山里亮太と蒼井優の“恋のキューピット”として注目を集める山崎は、開口一番「どうも蒼井優です!」と笑いを誘い、「この映画には、恋のキューピット役で出ています」ともうひと笑い。本作での共演をきっかけに、浅田とも連絡先を交換したといい「わたしも、恋のキューピットをお願いしたい」(浅田)、「誰かいるかな。しょうもない芸人しか……」(山崎)と舞台挨拶を盛り上げていた。