「町田くんの世界」細田佳央太&関水渚、“懸命”だった現場に思い馳せる
2019年6月5日 12:00
[映画.com ニュース] 石井裕也監督の最新作「町田くんの世界」の主演に大抜てきされた新人俳優の細田佳央太と関水渚、プロデューサーの北島直明氏が6月4日、都内で行われたティーチイン試写会に出席した。
安藤ゆき氏の人気漫画を実写化した本作は、勉強も運動も苦手なのに、周囲の人を愛することにはずば抜けた才能を見せる男子高校生・町田一(細田)と、“人間嫌い”のクラスメイト・猪原奈々(関水)の不器用な恋愛模様を描き出す青春映画だ。
新人を主演に抜てきしているものの、脇を固めるのは岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子という主役級のキャスト陣。細田と関水には、経験豊富なキャスト陣に負けないような一生懸命さ、がむしゃらさが要求されたという。北島プロデューサーも「大賀なんかも、本気でこの映画を乗っ取ろうという覚悟で来ていた。石井監督からも『このままだと大賀の映画になっちゃうよ』と言われていたくらいに、彼の熱量が高かった。だから、ふたりの芝居も同じような熱量で返さないといけない。この映画はそういうところがいくつかあって、岩田くん、池松くんとの芝居なんかもそうでしたね」と指摘する。
それには細田も、「オーディションに受かった時に、監督から『死ぬ気で一生懸命やれよ』と言われました。すごい方とやらせてもらっていますが、負けてはまずいと思っていたので、監督の言葉が自分の気持ちを保たせていました」と述懐。関水も「この方たちと共演すると発表された時はどうしようと思っていました。皆さんスーパースターなんですが、中身もスーパースターなんです。お友だち役の前田敦子さんとかも、お友だちのように接してくれて楽しかった。皆さん優しかったです」と振り返った。
北島プロデューサーは「学園もの、青春ものの作品は、だいたいが人気者が出演します。最近は本当の意味で若手が力を試すことができるような作品は、減ってきている。だから若い役者が夢を持てるような作品をつくりたかった。新人をオーディションで選んで、彼らが活躍することでキャスティングの幅も広がると思う。だからこの映画が当たらなければ、やっぱり新人ではお客が入らないよねということになってしまう。皆さん、ぜひとも応援してください」と会場に呼びかけた。
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