米Huluの“完全支配”狙うディズニー、コムキャストと交渉
2019年5月8日 08:00

[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニーが、コムキャストが保有するストリーミングサービスHuluの株式の買収をめぐり交渉中であることがわかった。
NBCユニバーサルとニューズ・コーポレーションが立ち上げたHuluには、その後、ディズニーが傘下のABCを通じて参加した経緯がある。今年3月、ディズニーによる21世紀フォックス買収が完了したことで、同社はニューズ・コーポレーションが所有していた株式を獲得し、60%を保有することになった。さらに、4月にはAT&Tが保有していた9.5%の株式をHuluが買い戻している。ロサンゼルス・タイムズ紙によれば現在、ディズニーはNBCユニバーサルの親会社であるコムキャストに、同社が保有する30%のHulu株の売却を迫っているようだ。
Huluの会員数は昨年800万人も急増し、2500万人に到達。しかし現在も赤字体質のため、ディズニーは海外への進出を検討しており、2024年までに会員6000万人を目指しているという。ディズニーは、独自のストリーミングサービスDisney+を今年下半期にローンチ予定だが、ファミリー向けのDisney+に対し、大人向けのHuluという棲み分けを考えているという。
現在のHuluの時価は150億ドルで、コムキャストの保有分は45億ドルとみられている。
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