スピルバーグ監督、アカデミー賞からNetflixの締め出しに失敗
2019年4月30日 17:00
今年のアカデミー賞でNetflix映画「ROMA ローマ」(アルフォンソ・キュアロン監督)が3冠に輝いたことを受け、同社に否定的な映画業界の重鎮たちが締め出しを画策。その急先鋒が巨匠スティーブン・スピルバーグ監督で、年に1度開かれる役員会で、出品条件のルール変更を訴えていた。
ハリウッドでNetflixが槍玉にあがる最大の理由は、同社が「シアトリカル・ウィンドウ」を守っていない点だ。アメリカの映画業界では、映画作品を二次使用する際は、劇場公開開始から90日を開けなければいけないというルールが存在する。しかし、同社は劇場公開と同時に世界配信しており、オスカー狙いの作品に関しては特例を設けているものの、「ROMA ローマ」に関してもわずか3週間の興行期間を設けたに過ぎない。
スピルバーグ監督は役員会に向けて自らの立場を表明し、新ルール制定のための支持を求めたが、十分な賛同者を集められなかった模様。54人いる役員のなかに、「13th 憲法修正第13条」のエバ・デュバーネイ監督らNetflixと関わりがあるクリエイターが多く含まれていることも影響したようだ。同社はこれまで通り、米ロサンゼルスで7日間の劇場上映をすれば、出品資格を得ることになる。
今回の役員会を経て、AMPASのジョン・ベイリー会長は「我々の業界で起きている大きな変化をさらに研究し、これらの課題についての会話を続けていくつもりです」と総括している。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー