柄本佑のナレーションが誘う「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」予告
2019年4月27日 09:00
[映画.com ニュース]19世紀末のオーストリア・ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトとエゴン・シーレの没後100年にあわせて製作されたドキュメンタリー「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」の予告編が公開された。日本語版ナレーションを柄本佑が担当し、そのやわらかな語り口が、革新的な芸術が生まれた世紀末ウィーンへと導く。
予告編では、19世紀末のウィーンで華麗に花開いたクリムトとシーレらの官能の絵画群を紹介。とりわけ目を引くのは東京都美術館で開催中の「クリムト展」で来日した「ユディトI」だ。クリムトの黄金様式のはしりとも言われる女性像は、当時保守的で(男性が中心の)社会から「男の首をもって、官能的な喜びを得ている」と激しく批難された。しかし、時代に反逆し、自らの芸術表現を切り開いたクリムト。100年の時を経て、今もなお人々の心をつかむその魅力の一片を切り取った映像だ。
官能的でありながら、常に死の匂いを感じさせる作品を残したグスタフ・クリムト。クリムトから強い影響を受けながらも新たな表現を模索し続けたエゴン・シーレ。本作では、19世紀末のウィーンで花開いたサロン文化と、彼らの作品から匂い立つ官能性と愛に満ちた作品群をさまざまな映像群によって俯瞰し、彼らの生きた時代、そして2人の作品の魅力を紐解いていく。
本作はまた、4月23日より7月10日まで東京都美術館にて開催される「クリムト展 ウィーンと日本 1900」の特別タイアップ企画でもあり、映画と展覧会を併せて楽しむこともできる。「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」6月、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
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