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高良健吾が説く、いかにしてリアリティある殺陣と向き合ったのか

2019年4月21日 13:30

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高良健吾と行定勲監督
高良健吾と行定勲監督

[映画.com ニュース] 「くまもと復興映画祭」2日目となる4月20日、会場を菊池市文化会館に移し「多十郎殉愛記」の上映からスタートした。同作は、「893愚連隊」「狂った野獣」などで知られる中島貞夫監督の20年ぶりとなる長編劇映画。上映後には、同映画祭のレギュラーでもある高良健吾がゲストで登壇、映画祭ディレクター行定勲監督とのトークショーが行われた。

高良が演じるのは、かつては長州で名うての侍だったが脱藩浪人となり、小料理屋の用心棒として細々と暮らす清川多十郎。ある目的のために命をかけて戦うことになる、そのシーンが描かれるクライマックス30分間の立ち回りに、この日の観客も圧倒されていた。3度目の武士役にして本格的な時代劇アクションは初となる高良。行定監督は高良の殺陣のシーンについて「とても新鮮でした。中島監督は自由度が高くて、殺陣(チャンバラ)もリアリティがあった。特に竹林のシーンは大変だったんじゃないか」と、殺陣についてトークを膨らませる。

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いかにしてリアリティある殺陣と向き合ったのか。そこには驚きの演出があったと高良が説明する。「そのシーンの撮影当日まで、何をするのか分からなくて。現場に行ってから動きをつけていきますが、頭に入るのは6~7割なので、相手が次にどう出てくるのか戸惑うこともありました」。撮影前、約1カ月半かけて殺陣の基本やルールを体に叩き込んだことで、戸惑ったとしても、どんな動きにも対応できたのだという。それがリアリティある殺陣につながっている。

後半のティーチインでは、観客から「事前にどんな基本練習をしたのか」など役づくりについての質問が投げられた。時代劇で殺陣が似合うのは、胴が長くて脚が短い体型だと言われているが、高良はそれに当てはまらない。「中島監督からは腰を落とすように言われました。剣を構えるときも、大きく振るときも、とにかく腰を落とせと。それが多十郎のスタイルになっています」。

高良にとって「多十郎殉愛記」は30代最初の主演作であり「相当な経験になりました」と明かす。「一匹狼的なキャラクターだったこともあって、つい自分のペースで演じてしまったな……、と反省もしますが壊したくもなるんです(笑)」。行定監督は「そういう勢いがあることはいいこと。反省しても、またやっちゃってほしい(笑)」と伝えていた。

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そして、この映画を見て時代劇の面白さに感動した観客に向けて「時代劇が求められた時代は、作られる本数も多くて、役者が殺陣を学ぶ場もあって、時代劇スターがたくさん生まれましたが、今は年に数本あるかないか。それでは時代劇スターは生まれにくい。だから役者も、作る側も、見る人も、みんなが時代劇を求めたら流れは変わっていくと思います。僕自身も、またこの映画祭で時代劇を持ってこられるように、毎年呼んでもらえるように、いい仕事をしていきたい、頑張りたい」と熱く説いていた。

くまもと復興映画祭は、4月21日まで開催。

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