「仁義なき戦い」「蒲田行進曲」「バトル・ロワイアル」など48作品 深作欣二監督の回顧特集
2019年4月8日 15:00

[映画.com ニュース]「仁義なき戦い」「蒲田行進曲」「バトル・ロワイアル」など数多くの傑作を残した深作欣二監督の大回顧特集「映画監督 深作欣二 Kinji Fukasaku Retrospective」が、4月23日から、約1カ月にわたり東京・京橋の国立映画アーカイブで開催される。2003年の逝去時に三百人劇場で開催された追悼特集以来、16年ぶりの大規模な回顧特集となる。
深作監督は、1953年に東映に入社、1961年に「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で監督デビュー。以後、アクションや暴力表現に革新をもたらし、斜陽に陥っていた1960年代以降の日本映画に絶えず喝を入れ続けた。手持ち撮影を駆使した人を斬るようなカメラワーク、破滅へと突き進んでゆく男たちの人物造形、スターから無数の脇役までを躍動させる行き届いた集団演出など、深作映画の活劇性は今も色褪せない。
本特集では、「狼と豚と人間」(64)をはじめとする若き日のアクション映画群や、妖艶なカルト作「黒蜥蜴」(68)、旧来の仁侠映画を刷新した「仁義なき戦い」シリーズ全5作(73、74)、「里見八犬伝」にヒントを得て超大作「スター・ウォーズ」を迎え撃った「宇宙からのメッセージ」(78)、1980年代のヒット作「蒲田行進曲」(82)、社会現象となった晩年の傑作「バトル・ロワイアル」(2000)など、劇場向け作品61本(「総集篇」「特別篇」除く)から作品を厳選し、さらにTVドラマ2本を加え、45プログラム(48本)を上映する。
深作映画の尽きせぬ活劇の粋を、大スクリーンで楽しめる貴重な機会だ。会期中には、ゲストによるトークイベントも予定されている。5月26日(月曜休館)まで。
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