山崎まさよし「キムタクを意識していた」 初主演映画「月とキャベツ」尾道映画祭で上映
2019年3月24日 18:30

[映画.com ニュース]人気ミュージシャンの山崎まさよしが3月24日、「尾道映画祭2019」を開催中の広島・シネマ尾道で96年公開の初主演映画「月とキャベツ」(篠原哲雄監督)の舞台挨拶とミニライブを行った。
5年前にツアーで来た際に尾道を気に入ったという山崎は「尾道は町が凝縮されていて、まるでジオラマのよう。4年前には、“ここで生まれたら、どんな自分になっていただろうか”と思い、『カゲロウ』という曲も作りました」と話し、曲の一部も披露。
「月とキャベツ」は、田舎でキャベツを栽培し、ひっそり暮らす人気ミュージシャン花火(山崎)と「ヒバナ」を名乗る謎めいた少女(真田麻垂美)のひと夏の交流を描く。山崎は音楽も手がけ、主題歌「One more time ,One more chance」は大ヒットした。「音楽を志した時に、いきなり映画の話が舞い込んで、戸惑いました。フィルムで単館公開。全国ロードショーではなかったけども、『フィルムは絶対残るから』と説得され、現場に飛び込みました。映画の劇中歌にするからという話を聞き、チャンスだと思った。全てが初めてのことでした」と振り返った。
俳優業については「当時、木村拓哉が当たっていて、キムタクみたいにできたら、いいなと意識しました。ぜんぜんできていなかったけども(笑)。もっとセリフがあったが、現場でどんどん削られた。(関西の)イントネーションを直されました」と苦笑い。
今秋には「月とキャベツ」の篠原監督と再びタッグを組んだ「影踏み」が公開予定。人気ミステリー作家、横山秀夫氏の原作で、次々に起こる難事件に立ち向かう泥棒役を演じる。「去年の5月、群馬県で撮影し、編集も終わっています。笑いはないですね。クスッというのもないかな。物語が入り組んでいるんです。自分で音楽をつけましたが、地獄の作業でした。自然に振る舞おうとしている自分を、本当の自分が見るわけです。そんな経験、ありますか? なんか気持ち悪いですよね。主題歌もやりました。ちょっとドキドキしています。こんなご時世ですから、公開延期になったら、どうしようか思ってしまいます。変な美人局にあったりして(笑)」と冗談も飛ばしていた。
ミニライブではデビュー曲「月明かりに照らされて」、映画の劇中曲「中華料理」をギターで弾き語り、最後は「One more time ,One more chance」をキーボードで演奏しながら熱唱し、尾道のファンをわかせた。
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