川島鈴遥「ある船頭の話」ヒロインに抜てき!オダギリジョー監督絶賛
2019年3月10日 07:00

[映画.com ニュース] 女優の川島鈴遥が、オダギリジョーの長編初監督作「ある船頭の話」のヒロイン役に抜てきされたことがわかった。100人以上のオーディションを勝ち抜いた川島の起用理由を、オダギリ監督は「『自分と似ているなあ』というのが、彼女を選んだ理由のひとつだったと思います。ざっくり言うと、同じようなタイプの俳優です。そんな彼女に、僕が学んだ演技法を数カ月かけて詰め込みました」と明かし、「今や僕なんかよりずっといい俳優になっちゃっています(笑)」と絶賛している。
オダギリ監督が世界的撮影監督クリストファー・ドイル(「ブエノスアイレス」「恋する惑星」)とタッグを組み、近代化以前と思しき山村で船頭を続ける男の物語を紡ぐ。柄本明が「石内尋常高等小学校 花は散れども」(新藤兼人監督)以来11年ぶりに映画主演を果たし、若手実力派・村上虹郎が共演する。さらに、世界で活躍する豪華な製作陣が結集。「乱」(黒澤明監督) で米アカデミー賞を受賞したワダエミ氏が衣装デザインを手掛け、アルメニア出身のジャズピアニスト、ティグラン・ハマシアン氏が映画音楽に初挑戦している。

村と町をつなぐ船頭のトイチ(柄本)は、村人の源三(村上)が遊びに来るとき以外は、黙々と渡し舟を漕ぐ日々を過ごしていた。川上では橋が建設中で、人々は完成を心待ちにしている。ある日、身寄りのない少女(川島)が現れ、トイチの生活は少しずつ変化していく。
物語のカギとなる少女を演じる川島は、「この役が決まったとき、初めは本当にびっくりして実感が湧きませんでした。撮影に向けての演技レッスンでオダギリ監督に初めてお会いした時に、これは現実なんだとオーディションに受かったことを実感し、同時に不安と緊張を抱きました」と心情を吐露。「自分の演技をすることに必死だったので、上手くいかないことや悩むこともたくさんありました。それでも、オダギリ監督を始め柄本さんなどたくさんの大先輩の方々に支えてもらい、体当たりのつもりで撮影に挑みました。どんなお芝居も みなさんが受け止めてくださるので、これでいいんだと安心して演じることができました」と語り、「今改めて幸せで贅沢な時間だった事に感謝しています」と撮影を振り返った。
「ある船頭の話」は、9月から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。
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