【第42回日本アカデミー賞】話題賞の伊藤健太郎、菅田将暉の太鼓判に笑顔
2019年3月1日 22:49
話題賞は、映画ファンの一般投票により選出される唯一の部門。ニッポン放送の「オールナイトニッポン」を通じて投票され、若い映画ファンの注目が強く反映されている。「コーヒーが冷めないうちに」などの好演が評価された伊藤は、俳優部門での受賞。テレビドラマ「今日から俺は!!」での存在感も記憶に新しく、今回の日本アカデミー賞では新人俳優賞も獲得している。授賞式開始直後のレッドカーペットでは、吉沢亮らと並んで進む段取りだったものの、1人だけフライングしてしまうお茶目なひと幕もあった。
プレゼンターを務めた菅田将暉から「僕の周りでも『伊藤健太郎』といっぱい聞くので、間違いなく話題になっている」と太鼓判を押され、伊藤ははにかんだような笑顔を浮かべた。さらに総合司会の西田敏行から「『今日から俺は!!』で、ものすごい扮装していたよね。当然カツラだと思ったけど、地毛なんだってな。それを自慢げに(西田に)言ってきた。絶対に、俺にはできないからって」と突然“口撃”され、タジタジの様子で「そんな言い方は……」と釈明に追われていた。
それでも、「どんどんキャリアを広げていってね」と優しくねぎらわれると、再び笑顔。「役者を初めて、こんなにも早くこんな賞がいただけるのは、心の底から嬉しく思っています」と述べ、「『コーヒーが冷めないうちに』で呼んでいただけたことも嬉しい。豪華なキャストの方々と一緒の空間で、贅沢な時間を過ごさせていただきました。すべての人に感謝します」と神妙な面持ちで話していた。
また社会現象的大ヒットを巻き起こした「カメラを止めるな!」(作品部門)からは、メガホンをとった上田慎一郎監督、プロデューサーの市橋浩治氏、キャスト14人が登場。市橋氏は「一般の方からの投票でいただける、この作品らしい受賞だと思っています。日本の映画界、まだまだ夢がある。同じインディペンデント映画をつくっている仲間たちも、勇気をいただけたと思っています。キャスト、スタッフでこの会場に来られたこと、嬉しく思っています。映画をご覧頂いた“感染者”の皆様、ありがとうございました」といい、上田監督も「一昨年の夏に、汗まみれ血まみれで走り回っていたみんなと、この場所に一緒に立てて本当に誇りに思います。映画の産みの親は僕たちかもしれませんが、育ての親はファンの皆様。ここにいるメンバー以外も、会場に駆けつけてくれた皆様、テレビの前で応援してくれる皆様全員で、この賞を受け取りたい」と全員で頭を下げていた。