柴咲コウ、休日に猫40匹の楽屋をお掃除 “猫好き”の信頼勝ち取る
2019年2月22日 15:00

[映画.com ニュース] 世界的に有名な動物写真家・岩合光昭が映画監督に初挑戦した「ねことじいちゃん」の初日舞台挨拶が2月22日、東京の新宿バルト9で行われ、映画初主演を務めた立川志の輔をはじめ、共演した柴咲コウ、小林薫、柄本佑、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之、岩合監督が登壇した。「猫の日」の公開にちなみ、タマ役のベーコンをはじめ劇中に登場する猫たちも登場し、猫だらけのイベントとなった。
ねこまき(ミューズワーク)氏による同名人気コミックを映画化。2年前に妻を亡くした大吉じいちゃん(志の輔)は、飼い猫タマや友人たちに囲まれ、のんびりとした毎日を過ごしていた。大吉の日課は、タマの散歩と妻が残した料理レシピノートを完成させること。しかし、体の不調や親しい友人の死など、穏やかな生活に少しずつ変化が訪れる。
「猫との思い出に残るエピソードは?」という質問に、志の輔は「『猫とぬいぐるみと(衣装の)ワイシャツと私』。タマと一緒に歩くシーンで、リハーサルはぬいぐるみを使うので、ずっとぬいぐるみを引きずりながら何度も歩きました」と切なげにもらし、「でも、本番でタマは一発で後ろからちゃんとついてきて、本当にスーパーキャットでございました」と絶賛。柄本は「『猫と監督』ですね。監督が猫ばっかり見てるんですよ(笑)監督としては猫がオッケーだったらオッケーなんですよ、役者側にはほとんど触れられなかった」と訴える。志の輔も「カットがかると、監督はタマのところに寄って『おまえはなんて素晴らしいんだ!』ってほめる。本当にワンカットワンカット抱きしめるんですよ。私のことは1度も抱きませんでした」と肩を落とし、会場は笑いに包まれた。
さらに、山中は「僕は『猫と柴咲さん』ですね。海沿いの撮影場所で1階が衣装を着替える部屋、2階が40匹の猫の待機部屋、3階がメイクする部屋だったんですよ。2階を通らないと3階まで行けなかったので、僕は猫好きなんですけど、まあまあ猫たちの匂いがするんですよね……、生き物ですから」と明かす。そして「柴咲さんは撮影のお休みの時に、自ら(猫たちの楽屋を)お掃除されていて。僕、その時に『柴咲さんは本当に猫が好きなんだな』って、初めて信用できました」と語り、キャスト陣は大笑い。柴咲は「良かったです、信用されて」と、安どした様子で笑顔を浮かべた。
イベント終盤では、登壇陣が全員猫を抱きしめて記念撮影。猫に嫌われてしまうという役どころだった葉山は、1人だけ猫のぬいぐるみを抱え、自由自在に動かしていた。「ねことじいちゃん」は、本日から全国71館で公開。
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