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パリ人肉事件、佐川一政の心の闇に迫るドキュメンタリー「カニバ」公開決定

2019年2月15日 16:00

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第74回ベネチア映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞を受賞
第74回ベネチア映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞を受賞
(C)Norte Productions, S.E.L

[映画.com ニュース]1981年にフランス・パリで日本人留学生だった佐川一政が起こした猟奇殺人事件に迫ったドキュメンタリー「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」が2019年夏に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。

事件から約30年後、2013年に脳梗塞で倒れ歩行が困難となり、実弟の介護を受けつつ年金暮らしをする佐川に、フランスの撮影クルーが15年6月から約1カ月間密着。弟との奇妙な関係性を浮き彫りにしながら、過去の事件を通して心の奥にある“カニバリズム”について追求。当時の事件を振り返りながら、淡々と証言する佐川。そしてラストに誰も知らない事実が本人から語られる。

監督は「リヴァイアサン」でも知られるハーバード大学の感覚人類学研究所に所属する人類学者でもある映画作家、ルーシァン・キャスティーヌ=テイラーベレナ・パラベルの2人。今作は第74回ベネチア映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞を受賞した。

サイゾーが運営するTOCANA編集部による第1回配給作品。TOCANAの角由紀子編集長は「本作は、『パリ人肉事件』という猟奇的な殺人事件と佐川一政をセンセーショナルに描いて消費することを目的とした作品ではなく、佐川一政の性的カニバリズム欲求や育ってきた環境及び家族との関係に迫り、事件の根幹にある心の闇を追求した貴重な作品です。ショッキングな事件が題材だからといって、日本でこの作品を上映しないという選択は、我々日本人がこの事件を知り、そこから学ぶ機会を奪ってしまうということに繋がってしまいます。事件が起きたフランスとイギリス人監督2人が撮影し、世界中で上映された本作は、加害者が生まれ育った国の日本人こそまさに観るべき作品であり、その上で、佐川一政とカニバリズムについて考える責任があるのではないでしょうか。人間の持つ狂気を知ることで、再びこうした凶悪事件が起きないよう、教訓にしていきたいものです」と話している。

サイゾーの揖斐憲代表取締役は「佐川一政の名前を出版業界で聞かなくなって長い時間がたちました。彼には異端の文筆家として一定の評価を得ていた時代がありました。一部でタレント的な扱われ方をしていたこともありました。が、2000年代半ば以降、表舞台から姿を消します。晩節を迎えた佐川氏はあの事件をどう振り返り、自身をどう総括しようとしているのか。かくいう私も、一時期彼と仕事をした身として純粋な興味を持ちました。心神喪失状態だったと判断された犯行時の自分と向き合おうとする強い意志を持ちながらも、社会的にも経済的にも、その過ちに苦しめられ続けているという現実とのジレンマに苛立ちを見せることもあった佐川氏。その後、味方であり続けた両親を失い、健康も損ない、困窮生活を強いられてきたと聞きます。そんな佐川氏が行き着いた『今』を届けることは、かつて彼にスポットを当てた出版業界の人間に課された、ひとつの役割だと考えています」と今作配給の理由を語っている。

カニバ パリ人肉事件38年目の真実」2019年夏、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。

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