石井裕也監督「町田くんの世界」主演に新人・細田佳央太&関水渚を大抜てき!豪華キャストも勢ぞろい
2019年1月22日 06:00
[映画.com ニュース] 新人俳優の細田佳央太と関水渚が、実力派監督・石井裕也の最新作「町田くんの世界」に主演し、主人公の町田一役とヒロインの猪原奈々役に大抜てきされていたことが明らかになった。また今作には、「三代目 J SOUL BROTHERS」の岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子という芸達者な豪華キャストが顔を揃えていることも発表された。
石井監督が少女漫画原作を初めて映画化する今作は、勉強も運動も苦手なのに周囲の人間たちから愛される男子高校生・町田一が、授業中にケガをして出向いた保健室で“人間嫌い”のクラスメイト・猪原奈々と出会うところから始まる。この2人の不器用と形容するほかない恋愛を軸に、周囲を取り巻く個性的な人々が成長していく姿も描いている。
主演に大抜てきされた細田は、1000人以上が参加したオーディションを勝ち抜いた。出演が決まった際の気持ちを「最初に嬉しいという気持ちがあって、でもすぐに『やっていけるのかな』という心配や不安、緊張もありました」と述懐。撮影は充実していたようで、「あっという間の1カ月間でしたが、自分の中で楽しいことの連続で、体力的にきつくても、お芝居がこんなにも楽しいなんて、という気持ちでした。監督、スタッフの皆さんにご指導をいただいて、僕は何とか町田くんになれたのかなと思っています。この映画に出演させていただき、この作品のチームの一員になれて、すごく幸せでした」と胸中を語っている。
一方の関水は、「出演が決まった実感が沸かなかったのですが、その後からだんだんこんなに自分が大きい役をやらせて頂くんだって考えると、ずっと緊張していて」と告白。それでも、「今まで生きてきた中で一番悩み、一番苦しみました。でも、そういうことがあったからこそ、今までで一番充実していて楽しく、幸せでした」と振り返っている。
ふたりの起用理由について、石井監督は「細田君は当時16歳でしたが、人生のすべてを投げ打って作品づくりを一緒にやってくれるという直感が働いたんです。その見立ては正しかったですね。外に出すタイプではないけれど、ひときわ熱いものを秘めていると感じて、すぐに彼だと決めました。また、この映画がすごく新しくて他と違うものに仮になっているのだとしたら、それは関水さんのおかげだと思う。つまり、この作品を描くうえで恋に対する不確かさや不安定さというのが重要になってくるのですが、そのほとんどの部分を彼女が担ってくれた」と真摯な眼差しで説明した。
細田と関水を取り巻くキャストは、主演級が結集している。町田が通う高校の生徒に岩田(氷室雄役)、高畑(高嶋さくら役)、前田(栄りら役)、太賀(西野亮太役)が扮し、その他の面々も安定感のある演技で作品を支えている。石井監督は、このキャスティングを「新人をどう輝かせるかと考えたとき、周囲はものすごく達者な人、これまでに学園ものや青春ものをやってきた人が、ふたりを目の当たりにしたときにどう出るかを見たかったんです。化学反応というか、両者にとって得るものがある舞台を作れないかなと考えました」と明かしている。
「町田くんの世界」は、6月7日から全国で公開。
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