目を背けたくなるほど残虐…「ナチス第三の男」衝撃の本編映像公開
2019年1月22日 15:00

[映画.com ニュース] 本屋大賞の翻訳小説部門で第1位となった「HHhH プラハ、1942年」を映画化した「ナチス第三の男」の本編映像が公開された。
本作は第2次世界大戦当時、アドルフ・ヒトラー、ハインリヒ・ヒムラーに次ぐ“第三の男”と称されたラインハルト・ハイドリヒを主人公に、彼がいかに恐ろしき人物へと変ぼうし、38歳の若さで暗殺されたのかを描く。かつては海軍の兵士だったハイドリヒ(ジェイソン・クラーク)は、女性問題によって不名誉除隊を余儀なくされ、妻リナ(ロザムンド・パイク)の奨めでナチ党に入党する。ナチ運動に怒りのはけ口を見つけた彼は、諜報活動で頭角を現し、党幹部へとのしあがっていく。
公開された映像は、1939年9月にポーランドで起こった村への襲撃シーンの場面。映像に収めていた襲撃の模様を無表情で眺めるハイドリヒ。電話でリナが出産した知らせを受けた後、子どもを抱えて逃げる女性を射殺するさまや、村人たちを納屋のような場所に閉じ込めてから爆弾を投げ入れるなど、残虐行為の数々が映し出される。

メガホンをとったセドリック・ヒメネス監督は「私たちは第2次世界大戦を悪夢のように考えていますが、実際に悪夢でした。誰もがこれらの問いに答えたいと願いながら、誰にも答えることができない永遠の命題なのです」と語る。
また、ハイドリヒの名前が知られていないことについて「大戦末期まで生き延びたヒトラーやヒムラーやゲッベルスとは違い、ハイドリヒが1942年に暗殺されたからだと考えている」と分析。「ヒトラーはハイドリヒを“鉄の心臓もつ男”という愛称で呼んだが、それは同時にヒトラーの歪んだ心が作り出した言葉でもある。彼は怪物になる予定ではなかった。もし軍隊を首になっていなかったなら、彼は怪物にはなっていなかったでしょう。そうなっていなかったなら、どれほどの人々が死なずにすんだのか。一人の人生に起こった小さな出来事が世界を変えてしまったのです」と、ハイドリヒが狂気を増幅させていった経緯を解説した。
「ナチス第三の男」は1月25日から全国公開。
(C)LEGENDE FILMS - RED CROW N PRODUCTIONS ‒ MARS FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ CARMEL ‒ C2M PRODUCTIONS ‒ HHHH LIMITED ‒ NEXUS FACTORY ‒ BNP PARIBAS FORTIS FILM FINANCE.
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