佐藤健「サムライマラソン」で念願の海外スタッフとの仕事も「まさかこんなことに…」
2019年1月21日 19:00

[映画.com ニュース] 「不滅の恋 ベートーヴェン」などで知られるバーナード・ローズ監督が手掛けた時代劇「サムライマラソン」の完成披露イベントが1月21日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、佐藤健、小松菜奈、森山未來ら主要キャストが顔をそろえた。
日本初のマラソンといわれる安政遠足(とおあし)を題材に幕府と安中藩の攻防を描く物語で、佐藤は「海外の方と仕事をしたいとずっと思っていたので、このチャンスを逃したくないと思った」と強調。だが、「まさか、こんなことになるとは…」と後悔をうかがわせた。
その要因はローズ監督のテストなしという独特の演出法で、「台本は気にするな。セリフも言いたくなかったら、言わなくてもいいと。だから僕はしゃべらず、動きで見せられるようにした」と説明。さらに、「森山さんは自身でセリフを考えて言っていた。脚本・森山未來のようなものです」と明かした。

これに対し森山は、「監督のパッションに引っ張られて全員が一丸となってセッションをした。それぞれのアプローチがあり、さまざまな選択があった多様な現場だった」と総括。小松は「殺陣を1カ月前から練って、見せどころだと思っていたのにバッサリ切られた。え~っ、あんなに練習したのにと思ってショックだった」と不満たらたらだ。
だが、ローズ監督は意に介さず「最高のキャストに恵まれて、日本で作品を作れたことは自分の映画の歴史において最もインスピレーションを受けた経験だった」と終始笑顔。竹中直人も、「静かな芝居をすると、もっと(テンションを)上げてくれと言われるので、興奮で毎日ドキドキしていた。バーナード、最高」と持ち上げ、劇中の走り方を披露してご機嫌だったが、全員から「微妙に違うじゃん」とツッコまれていた。
佐藤は、共演者の思いを受け止め、納得の表情。「過去に経験した一切の常識が通用しない現場だった。だからこそ、それぞれが自分の役と向き合えた。新時代の時代劇は提示できたかなと思う」と自信のほどをうかがわせた。
(C)“SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners
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