「この道」AKIRA、ATSUSHIの「泣きました」に安どの表情
2019年1月10日 17:00

[映画.com ニュース] 童謡誕生100周年を記念した映画「この道」の公開直前スペシャルトークイベントが1月10日、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(日比谷コテージ)で行われ、キャストのEXILE AKIRA、音楽を担当した作曲家の和田薫が出席した。
本作は、数々の名曲を生み出した天才詩人の北原白秋(大森南朋)と生真面目な音楽家の山田耕筰(AKIRA)という正反対の2人を主役に、誰もが知る童話が生まれた舞台裏を、ユーモアを交えて描いた作品。ピアノ&バイオリン演奏、そして指揮に初挑戦したAKIRA。「(練習は)グループの活動期間中に並行してやっていました。ライブ会場にバイオリンを担ぎながら入ったのは初めてでしたし、ライブ終わりにはメンバーに隠れてこっそり練習したりしていました。1カ月弱、指揮棒とバイオリンだけは常に離さずにいましたね」と気合十分で撮影に臨んでいたようだ。
その甲斐もあってか、バイオリンは初練習時に音が出たようだ。さらに指揮棒を振るさまは「フォルム、スタイルが素晴らしい。渡邉暁雄さんという伝説の指揮者がいらっしゃるんですが、すごく似てらっしゃる。長年やっているのかなと思うくらい」(和田)と絶賛されたAKIRA。和田が続けざまに「山田耕筰先生の曲は拍子が変わるんです。三拍子になったと思ったら二拍子になったり、それがまた戻ったり。それを全て暗譜で演じていらっしゃる」と語ると、AKIRAは「自分が音をリードするというジャンルでいえば、セネガルのサバールダンス。ダンスでリードして音がついてくるというスタンスなんですが、(指揮は)そういうニュアンスと通じるものがある」と振り返っていた。
そして主題歌「この道」を歌い上げたEXILE ATSUSHIとのタッグについて「僕のひとつの目標でもありました」と感慨深げ。「ATSUSHI君はずっと日本の音楽や歌を愛してきた人。自分のソロライブでも『赤とんぼ』や美空ひばりさんの楽曲をカバーしていました。このタイミングでATSUSHI君が主題歌、僕が山田耕筰さんを演じるというのは意味があることだなと感じました」と語っていた。
また、本作を鑑賞したATSUSHIから長文の感想が届いたようで「3回位見たらしいんですが『本当に泣きました』と。時代とともに音楽を築き上げ、時代とともに苦しめられる辛さに共感しすぎて、涙が止まらなかったようです」と安どの表情を浮かべたAKIRA。「そういう熱い言葉をいただいたので、きっとメッセージとして残る作品になったと感じましたね」と話していた。
「この道」は、1月11日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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