朝倉あき、自らの“会議”体験明かす 配給・東宝は会議室名をゴジラやモスラに変更
2018年12月31日 11:00
[映画.com ニュース] 人気作家・池井戸潤氏の企業犯罪小説を野村萬斎主演、福澤克雄監督で映画化する「七つの会議」にOL役で出演する女優の朝倉あきが、自身が体験した“会議室”に関するエピソードを映画.comに寄せた。
今作で萬斎が演じる主人公は、中堅メーカー・東京建電の営業一課の万年係長・八角民夫(通称ハッカク)。入社当時は敏腕営業マンだったらしいが、現在はいわゆる“ぐうたら社員”で、年下の課長・坂戸(片岡)からその怠惰ぶりを叱責される。そんななか、坂戸のパワハラが社内で問題となり、異動処分が下される。万年二番手に甘んじてきた原島(及川)が新課長に着任するが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた。萬斎のほか、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、立川談春、北大路欣也という今までの池井戸作品を支えてきた豪華な俳優陣が顔をそろえている。
OLの浜本優衣に扮した朝倉に、今作のタイトルにもある「会議」について聞いてみると「会議や打ち合わせで自分がとったメモが、あとで見返したらとても面白い仕上がりになっている、ということがよく起こる」そうで、「急いでいたのか、文字のら列がほぼ波線になっていて、判読するのに苦労したり、アートみたいな漢字の省略か出来上がっていたり、また図や絵などは、人さまには見せるのが恥ずかしい仕上がりになっているのはしょっちゅうです」と告白。さらに、「写真付IDパスを胸から下げていらして、写真と目の前の人との違いがありすぎて話に集中できなくなってしまった」こともあったようだ。
本編では、女性社員は会社の制服を着用している。朝倉は衣装合わせで試着し、「すぐに気に入りました! 日々着るものですから、シルエットがきれいにキープされ、しわになりにくいんです」と絶賛。さらに、「いわゆるオフィススタイルの私服ではなくて、こういった制服をきちっと着て何人か集まると、ぐっと一体感が出るのが面白いです。毎日身につけるたびに、私はこの会社の人間なんだって、浜本優衣としてとても気持ちが入りやすかったです」と明かしている。
また、配給を手がける東宝では、9月10日から東京・日比谷にある本社の会議室や応接室の名称が、同社の代名詞ともいえる「ゴジラ」に登場した怪獣の名前に変更されている。ゴジラ会議室、キングギドラ会議室、モスラ会議室、ラドン会議室など……。
同社宣伝部によれば、「会議室の扉には各怪獣のシルエットやスペックが施されるマジ度。気合が入っています。当初は会議室の場所さえ迷うという社員の戸惑いがありました(笑)。今ではむしろ、来社した方々と打ち合わせを行う際、話のきっかけにもなりますし、自分好みの怪獣部屋での会議は、モチベーションが上がりますね。“東宝らしさ”みたいな事をふと思い出す時もあります。電話でゴジラ第2形態会議室と伝える時は、ちょっとした勇気が必要ですが(笑)」と語っており、好意的に受け止められているようだ。
なお、同作では「七つの変な会議」と銘打たれたTwitterハッシュタグキャンペーン(http://nanakai-movie.jp/tweet_cp/index.html)を行っている。会議や打ち合わせで目の当たりにした「ちょっと変な慣例」や「上司、部下の気になるクセ」を募るというものだ。選ばれた7つの投稿については、「サラリーマン山崎シゲル」(https://twitter.com/hikaru_illust)を描く田中光氏が漫画化するという。映画は、2月1日から全国で公開。
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