日露戦争時代のロミオとジュリエット 阿部純子主演「ソローキンの見た桜」特報完成
2018年12月21日 08:00
[映画.com ニュース] 阿部純子が主演する日露合作映画「ソローキンの見た桜」の場面写真と特報映像が初披露された。描出されているのは、キャッチコピーになっている“日露戦争時代のロミオとジュリエット”。戦争に翻ろうされた男女の壮大な愛の物語が映し出されている。
第1回日本放送文化大賞グランプリに輝いたラジオドラマ「松山ロシア人捕虜収容所外伝 ソローキンの見た桜」を実写化。ロサンゼルスシネマフェスティバル・オブ・ハリウッドで3冠を達成したSF作品「レミニセンティア」の井上雅貴監督がメガホンをとり、「孤狼の血」「海を駆ける」の阿部が、ヒロインのゆい、駆け出しTVディレクターとして現代を生きる桜子の2役に挑戦。イッセー尾形が収容所の所長・河野役、斎藤工が桜子の先輩ディレクター・倉田役として出演している
日露戦争時代、日本にはロシア兵捕虜収容所が数多く設置され、なかでも愛媛県松山市には国内初の収容所が設けられた。本作は同地で運命的に出会ってしまった日本人看護師ゆいとロシア将校・ソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ)の2人を軸にしたストーリーが展開。公開された場面写真は、ゆいとソローキンが寄り添う光景、河野が日本兵とロシア兵の争いを制するシーンを切りとっている。
予告編は、戦時下であり敵国同士という特殊な状況下で惹かれあうゆいとソローキンの姿に加え、暴れる捕虜と銃を持ち集まる衛兵をとらえた緊迫のシーン、強烈な個性を放つ河野が大笑いをする場面などを活写。また「ロミオとジュリエット」のごとく、引き離されてしまうゆいとソローキンの悲痛な表情が印象的。ラストには、物語のキーとなる桜が青空をバックにして、美しく咲き誇っているさまを収めている。
「ソローキンの見た桜」は、2019年3月16日から愛媛県で先行公開され、同年3月22日から東京・角川シネマ有楽町ほか全国公開。
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