新宿に出没する“あの男性”を追ったドキュメンタリー「新宿タイガー」公開
2018年12月20日 06:00
[映画.com ニュース] 虎のお面と奇抜な衣装がトレードマーク、新宿で40年以上新聞配達をしている男性を追ったドキュメンタリー「新宿タイガー」が、3月22日からテアトル新宿で公開される。
監督は、劇映画「HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話」(2016)が、釜山国際映画祭ニューカレンツ部門や大阪アジアン映画祭などで評価された佐藤慶紀。新宿タイガーと呼ばれる男性は一体何者か、そして、新宿タイガーを受け入れる“新宿”の街が担ってきた歴史的役割とその魅力に迫る。
女優の寺島しのぶがナレーションを担当。俳優の渋川清彦、八嶋智人&宮下今日子夫妻、女優・文筆家の睡蓮みどり、井口昇監督のほか、長年タイガーを知る新聞販売店関係者らが登場する。
佐藤監督は「撮影時、タイガーさんは69歳でした。ぜひ本作では、新宿に生きる団塊の世代の1人の人間の生き方を観て頂きたいです。そして、編集を終えたエンディングシーンは、全く予想していなかったものとなりました。それは、ささやかな「愛」の物語としてのエンディングです。撮影素材を何回も見ている内に、物語を紡がずにはいられなくなってしまいました。テアトル新宿でご鑑賞後は、タイガーさんが今も暮らす新宿の空気を存分に浴びながら、余韻に浸って貰えたらうれしいです」とコメントを寄せている。
「新宿タイガー」は、3月22日からテアトル新宿でレイトショー公開。