菜々緒「シュガー・ラッシュ」続編声優で得た“気づき”「全て無駄なことはない」
2018年12月19日 12:00

[映画.com ニュース] 女優として活躍する菜々緒が、ディズニー・アニメーションの新作「シュガー・ラッシュ オンライン」で日本語吹き替え版声優を務めた。初めてのディズニー声優、さらに初めて歌唱シーンにも挑戦し、「ボイストレーニングに通いました」という気合の入れようで臨んだ菜々緒に話を聞いた。
本作は、ゲームの世界の住人ラルフとヴァネロペの冒険と友情を描いた「シュガー・ラッシュ」の最新作。2人がレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の危機を救うため、どんな夢もかなうインターネットの世界に飛び出していく。前作と「ズートピア」を手がけたリッチ・ムーアと、両作で脚本家としてコンビを組んでいたフィル・ジョンストンが監督を務めた。
菜々緒が声を務めたのは、インターネットの世界にある過激なレース「スローターレース」のキャラクターでカリスマレーサーのシャンク。ヴァネロペが憧れるほどのレーステクニックを持ち、荒くれ者のレーサー集団を率いている。強さと優しさを兼ね備えた女性であり、ヴァネロペの人生に大きな影響を与えるという、重要なキャラクターだ。
本国版では「ワンダーウーマン」のガル・ギャドットが担当しており、菜々緒は「ガル・ギャドットさんは、やっぱり見た目も美しくて声もかっこいい。それに負けないよう頑張らないとなっていう気持ちはありました。でも、それに合わせ過ぎちゃうと“日本のシャンク”というのが失われてしまう気がしたので、いいところをバランスよく合わせられたらなと思って臨みました」と振り返り、「ゲームのなかでは悪役ですが、ゲームのレースが終わった瞬間は普通の女性に戻るので、そのオンオフを演じ分けるように意識しました」とこだわりを明かす。

これまでも声優経験はあるものの、「やっぱり普通にお芝居するのと声だけのお芝居は全然違いました。やりすぎかなと思うくらいでも、そのシーンを見ると気持ちがのっていないこともあります。すごく勉強にもなったし、まだまだなんだなと落ち込むこともあって、刺激的なアフレコになりました」と実感を込める。
なかでも印象に残っているのは、初挑戦したという歌唱シーンだ。ディズニーらしさあふれる場面でもあり、その分「歌は苦手でした」という菜々緒にとっては高いハードルでもあった。
「もともと歌は苦手で不安しかなかったので、自分でボイストレーニングに通いました。ディズニーの歌専門の監督にも指導をしていただいて、とにかくなんとかしようと頑張りました。緊張しながらのアフレコでしたが、思い出深い作品になりましたね。ディズニーの監督や、プロデューサーさんから歌のシーンは『大丈夫』と言っていただいたので、そこは自信をもちたいです」。
シャンクというキャラクターについては「私もお芝居をさせていただくとき、悪役を演じることが多いのですが、シャンクもゲームのなかでは悪役を演じているキャラクターなので、シチュエーション的には似たような女性だなと思いました」と共感を寄せる。悪役を演じる際には、ディズニーキャラクターのビランズを役作りの参考にしてきたそうで、「『リトル・マーメイド』のアースラ、『101匹わんちゃん』のクルエラとか、登場してすぐに悪役と伝わるわかりやすさ、低い声のトーンや表情を参考にしてきました。シャンクもゲームのなかでは悪役なので、ディズニーのなかでも悪役を演じさせてもらえたことがすごくうれしいです」と声を弾ませる。
ボイストレーニングにはアフレコを終えた今も通っているといい、「今後も声を出す仕事には変わりがないので、続けています。いろんなことがいいようにつながっていく気がしていて、もしかしたら、今後は歌のお仕事の可能性もあるかもしれないです(笑)。ディズニーの声優をやらせていただけただけでも夢のようなお話なので、現実にもそんな夢のようなことがあってもおかしくないですよね」と微笑む。
そんな菜々緒にとって、今後の仕事で挑戦したいことは舞台やミュージカルに出演すること。「まだどちらも出演したことがないので、いずれ機会があればチャンジしたいです。そのときにはボイストレーニングも役立つだろうし、全て無駄なことはないんだなと思うきっかけをこの作品にたくさんいただきました」。「私にとっては本当に夢のような話ですが」と謙遜したが、何事にも全力で取り組む菜々緒ならば、実現は近いかもしれない。
「シュガー・ラッシュ オンライン」は、12月21日から全国公開。
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