B・バルドーが黄色ベスト賛同 ビノシュ&コティヤールは環境問題を訴え…仏スターの政治参加
2018年12月17日 13:00

[映画.com ニュース] 現在フランス全土を揺るがしている、「黄色ベスト」のデモ。マクロン政権の増税政策に反対する抗議運動で、彼らが車を燃やしたり商店のショーウィンドウを割ったりする過激な行動が、海外にまで報道されている。だがもちろん、デモに参加する人々は過激な人ばかりではないし、女性も多い。さらにさまざまなスターたちが、彼らの支持を表明していることでも注目を浴びている。
ブリジット・バルドーはTwitterで、自ら黄色ベストを着てポーズを撮った写真を載せ、「あなたたちと共にあるわ」と記した。人気コメディ俳優のフランク・デュボスクは、Facebookのオフィシャルページを通じてやはり支持を表明し、「一緒に解決策を見つけよう」と応援。ラッパーのカーリスもInstagramに黄色ベストを着た自分の写真を載せている。また現在アメリカに住んでいるミシェル・ポルナレフは、日刊紙のインタビューに答えて、黄色ベスト支持を語っている。変わったところでは、ユマ・サーマンがインスタに、パリで黄色ベストの集団とともに映っている写真を自ら載せたりもしている。
今回のデモはマクロン政権が発表した燃料増税案に端を発したものだが、それ以前に富裕税を廃止したことで格差社会が広がりつつある現在、富裕層側であるセレブたちも危機感を抱き、黄色ベストを支持する声が上がっているようだ。
もっとも、フランスでは抗議デモにセレブたちが参加することは珍しいことではない。12月上旬には、ポーランドで開催中の環境サミットCOP24を睨んで、環境問題を訴えるパリでのデモに、マリオン・コティヤールやジュリエット・ビノシュが参加した。
また環境問題をテーマにしたドキュメンタリー『TOMORROW パーマネントライフを探して』を共同監督し、フランスでロングランヒットさせた女優のメラニー・ロランなども、以前からグリーンピースに加わりデモをしている。
欧米諸国ではデモで意思表示をするのは珍しくないが、フランスはなんといっても革命の歴史を持つ国。市民の声が政治を変えることもあるだけに、セレブたちも積極的に政治的な意見を口にしたり、デモに参加することが日常的になっているようだ。(佐藤久理子)
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