第91回アカデミー賞、司会不在になる可能性
2018年12月12日 11:00

[映画.com ニュース] 第91回アカデミー賞授賞式の司会に決定したコメディ俳優のケビン・ハート(「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」)が、発表からわずか48時間で辞退を発表したことを受け、同賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が代役探しに奔走していると、米バラエティが報じている。
ハートは、アカデミー賞の司会を務めることが発表された直後、過去にTwitterや自身のコメディショーで行った同性愛者に対するアンチコメントを掘り起こされ、批判が集中。AMPASが謝罪コメントを発表するように求めると、ハートは司会の辞退を選択した。この予想外の展開に、AMPASと全米放送を行う米ABCはパニック状態にあると関係者が明かしている。
代役を考えたとき、これまでにアカデミー賞の司会を務めたジミー・キンメルやジョン・スチュワート、デビッド・レターマンのような深夜のトークショーで司会を務めている人材が順当な選択だ。司会としての経験が豊富で、アメリカ全土で認知度が高い。
しかし、AMPASは過激なジョークや個性が強すぎるコメディアンの起用に消極的であるという。同時に、今年のアカデミー賞授賞式の全米平均視聴者が史上最低の2560万人まで落ち込んでいるため、安全なだけの司会では視聴率の向上は望めない。
現在は、単独司会を置かず、さまざまな有名セレブが持ち回りで担当する案が検討されているという。12月11日夜、AMPASの役員会で具体的な対応が話し合われる予定だという。
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