大原櫻子の歌声おさめた「あの日のオルガン」予告公開 主題歌はアン・サリーが「満月の夕」カバー
2018年12月6日 08:00

[映画.com ニュース] 戸田恵梨香と大原櫻子がダブル主演を飾る映画「あの日のオルガン」の本予告が公開された。映像には、大原と佐久間由衣が童謡「この道」を口ずさむ様子がおさめられている。さらに、「おおかみこどもの雨と雪」の楽曲で注目を集めた歌手のアン・サリーが、本作の主題歌「満月の夕(2018ver.)」を担当していることがわかった。
文部科学省特別選定作品(少年向き、青年向き、成人向き、家庭向き)に決定した本作。第2次世界大戦末期、東京都品川区戸越の保母たちが幼い園児たちと集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化した。山田洋次を共同脚本&助監督として支えてきた平松恵美子監督がメガホンをとり、佐久間、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵が保育士役で共演しているほか、橋爪功、夏川結衣、田中直樹(「ココリコ」)、田畑智子ら豪華俳優陣が脇を固めている。
本予告には、しっかり者の保母たちのリーダー・板倉楓(戸田)と、天真爛漫で音楽が好きな野々宮光枝(大原)が、53人の園児とともに疎開する様子を活写。疎開先の荒れ寺での新しい生活をみずみずしく映し出す一方で、皆の前では気丈に振る舞う楓が「もう疲れたんです……」とうなだれる姿や、親元から離れた心細さで泣き出す子どもたちの様子から、託された命を預かる保母たちの葛藤や、戦争によって引き裂かれた家族の切なさがにじむ映像が完成した。
主題歌は、1995年の阪神・淡路大震災を題材に作られた「満月の夕」を、サリーがカバーした「満月の夕(2018ver.)」に決定。サリーは「有史以来、戦争や自然災害、老い、病、死など繰り返される苦しみは絶えることがありません。しかし、荒れ野の中でも力強く芽吹く草花があるように、口をついてどうしても歌わずにはいられないうたがありました」と語り、「『満月の夕』は、多くの人々の再生への支えとなっていることを、歌うたびに実感しています」と楽曲への思いを明かした。
「あの日のオルガン」は、19年2月22日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
(C)映画「あの日のオルガン」製作委員会
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