仲が良すぎる佐藤隆太&塚本高史の暴走に溝端淳平「ちゃんとしよう!」
2018年12月1日 12:00
[映画.com ニュース] 作家・浅田次郎氏の小説を藤野涼子主演で映画化した「輪違屋糸里 京女たちの幕末」の完成披露試写会が11月30日に東京のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われ、出演した溝端淳平、松井玲奈、佐藤隆太、塚本高史、メガホンをとった加島幹也監督が舞台挨拶に立った。
浅田氏が「壬生義士伝」に続き、新選組を題材に手掛けた物語の第2弾。歴史が大きく変わろうとしていた幕末、新選組は大義をもって都を守り、恐れられる存在だった。近藤勇と芹澤鴨という2人の局長の対立が深まる時代に、新選組の志士たちを愛した女性3人の視点で、芹澤暗殺の謎に迫る。
冒頭では、来場がかなわなかった藤野からのビデオメッセージが披露された。藤野は「本当は新選組の皆さんとご一緒したかったので、本当に残念です。演じさせて頂いた糸里は、私とは違う時代に生きた女性なんですが、共感できるところが多く愛おしく思えました」と説明。最後の「今日ご登壇された皆さん、宜しくお願いします!」という藤野のエールに、塚本は「ちゃんとやれよ的なこと? 変なこと言うなってことかな」とふざけ、わざわざ客席に降りて映像を眺めていた佐藤は「藤野さんが白バックに白の衣装着ちゃってたから、穴から顔出してる感じに見える」と絶妙なツッコミ。すかさず溝端が「ちゃんとしよう! ちゃんとして!」と場をおさめ、会場は笑いに包まれた。
役どころを問われ、新選組副長・土方歳三を演じた溝端が「土方は幕末のスターですが、女性目線で見るとひどい男で。原作とか台本には土方の気持ちがほぼ描かれてないので、他の作品や史実も参考にしながら作品に臨みました」と振り返ると、塚本と松井は「すっごいイヤな奴だった」としみじみ。眼帯をした片目の剣豪・平山五郎(佐藤)と恋仲になる芸妓・吉栄役を務めた松井は、「私、五郎さんにしなだれかかるシーンが下手だったみたいで。監督が『こうやるんだ!』とやってみせてくれて、私はどういう気持ちで見ていればいいのか…」とこぼすと、佐藤も「何度も監督が僕の胸に飛び込んできて。あの温もりは忘れません!」と暴露し、加島監督を照れさせていた。
「作品の見どころは?」という質問に、塚本は「平山が眼帯を買いに行くシーン」と回答。佐藤は「そんなシーンないです! 2つ目(の眼帯)を買いに行くシーンとか尺の無駄ですから」と大笑いし、「僕は(塚本が演じた)芹澤さんが、お茶屋さんでホットかアイスか悩むシーンが好き」と、負けじと架空のシーンをアピール。仲良し2人のやりとりに、溝端は「仲が良すぎるんですよ、2人は。ある意味、『混ぜるな危険』かもしれないです」と、チームワークの良さを明かした。
「輪違屋糸里 京女たちの幕末」は、12月15日から東京・有楽町スバル座ほか全国で順次公開。
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