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クリント・イーストウッドが麻薬の“運び屋”に 10年ぶり監督・主演作は19年3月公開

2018年11月30日 04:00

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運び屋の正体は、90歳の老人だった
運び屋の正体は、90歳の老人だった
(C)2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

[映画.com ニュース] クリント・イーストウッドが約10年ぶりに監督・主演を務めるスリラー「The Mule(原題)」が、「運び屋」の邦題で2019年3月8日に全国公開されることがわかった。88歳でも衰えぬ情熱を燃やすイーストウッドは、“伝説の運び屋”と称された老人に扮している。

10年間麻薬を運び続け、巨額の報酬を得ていた男の正体は、90歳の老人だった……。物語のベースとなったのは、2014年6月にニューヨーク・タイムズ・マガジンに掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という1本の記事。11年に麻薬取締局が、87歳のレオ・シャープという老人を追跡捜査の末に逮捕した事件を詳報する内容だった。

この記事をもとに、「グラン・トリノ」でもタッグを組んだ名手ニック・シェンクが脚本を執筆。アール・ストーン(イーストウッド)は金もなく、孤独な老人だった。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、「車の運転さえすればいい」と仕事を持ちかけられる。軽い気持ちで引き受けたが、それがメキシコ麻薬カルテルの“運び屋”だということを知らなかった。

原題にもなっている「THE MULE」は動物のラバを意味するが、転じて運び屋という意味も持つ。特報映像も披露され、「家族をないがしろにしてきた」と悔いる老人が深みにはまり、「これが最後だから」「もう遅すぎるが、謝りたい」と祈りを捧げながら取り囲まれていく様子を静かに映し出す。ナレーションは、故山田康夫さんから受け継いだ多田野曜平が担当している。

なお、イーストウッドは「人生の特等席」(2012)以来の俳優出演を果たし、実の娘であるアリソン・イーストウッドと親子役で共演。ほかダイアン・ウィーストマイケル・ペーニャアンディ・ガルシアローレンス・フィッシュバーンタイッサ・ファーミガブラッドリー・クーパーら豪華な面々が顔をそろえている。

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