「ウルトラマンアーカイブス」イベントで浦沢直樹氏が「ウルトラQ」への思いを語る
2018年11月19日 18:00

[映画.com ニュース] ウルトラマンシリーズ作品などの円谷プロダクションは、新プロジェクト始動の第1弾として、「『ULTRAMAN ARCHIVES』Premium Theaterスペシャルトーク&上映会」をイオンシネマ板橋で11月17日に開催し、全国のイオンシネマ14劇場へライブビューイングした。
10月に発表された新プロジェクトは、1966年に放送されたウルトラマンシリーズの原点である「ウルトラQ」をはじめとする歴代作品にスポットを当てていくもの。当時の資料や制作関係者の証言、現代ならではの視点や外部の有識者からの評論を交え、シリーズ作品を未見の若い世代などにも伝え、深く作品を楽しんでもらうことを目的としている。
スペシャルトークには「ウルトラQ」の飯島敏宏監督と「20世紀少年」などの漫画家・浦沢直樹氏をゲストに迎え、「ウルトラQ」のエピソード19「2020年の挑戦」を上映し、劇中に出てくるケムール人、出演の桜井浩子、西條康彦がサプライズゲストとして登壇。司会は特撮ものに詳しい映画評論家の清水節氏が務めた。
「ウルトラQ」「ウルトラマン」を初回放送当時6歳で見ていたという浦沢氏は、「『ウルトラQ』にはとても思い入れがある。早熟で、怪獣もののエピソードよりは大人っぽいミステリアスなSF路線が好きだった」とし、これまでの自身の漫画作品や「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載が始まった「あさドラ!」にも影響を与えていることを明かした。中でも「2020年の挑戦」を絶賛し、ケムール人をライブペインティングして見せて会場を沸かせた。
現実の2020年が迫った飯島監督は、「制作当時の日本はスモッグの公害がひどく、ケムール星は汚染された50年後の地球のメタファーとして描いた」と制作秘話を披露。また、劇中終盤に観覧車が出てくるのは映画「第三の男」の影響であること、ケムール人の特徴的な走り方の理由や、「ウルトラマン」シリーズに出てくるバルタン星人はケムール人が進化したものであることなども明かし、詰めかけたファンをうならせた。
コアなテーマをエンタテインメントにくるんで描く手法など、浦沢氏は「自分の人生に凄い影響を与えた作品なので、次の世代にもっと見せて、次の時代を作っていって欲しい」とし、飯島監督も「バトンを渡した今の監督たちに受け継いでもらい、新しい作品を作っていって欲しい」と呼びかけた。なお、「ウルトラQ」4Kリマスター版が12月2日に「NHK BS4K」にて第1話を先行放送、5日から本放送がスタートする。
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