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斎藤久志監督作「空の瞳とカタツムリ」ストーリーの着想は相米慎二の“遺産”

2018年11月19日 15:00

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舞台挨拶に立った斎藤久志監督やキャスト陣
舞台挨拶に立った斎藤久志監督やキャスト陣

[映画.com ニュース] 第19回東京フィルメックスの特別招待作品「空の瞳とカタツムリ」が11月18日、東京・有楽町スバル座で上映され、キャストの縄田かのん、中神円、藤原隆介、メガホンをとった斎藤久志監督、脚本の荒井美早が舞台挨拶に立った。

交尾を行う際に「恋矢(れんし)」と呼ばれる生殖器官を互いに突き刺しあうカタツムリ――雌雄同体の心を持てあましながらカタツムリのように絡みあう4人の若者の姿を抒情的に描く。企画の発端となったのは、俳優ワークショップ「アクターズ・ヴィジョン」だ。「当時、荒井晴彦さんが担当されていて、その時のテキストのようなものがあった。『こういうのお前は上手いから』と話を振られたことから端を発している」と斎藤監督。そこに「ションベン・ライダー」「台風クラブ」で知られる相米慎二監督の“アイデア”が加わることになったようだ。

「『空の瞳とカタツムリ』というのは、相米さんが映画のタイトル案として遺していたもの。紆余曲折はあったんですが、プロデューサーから『このタイトルで書かないか?』と美早さんにお話があったんですよ」と明かした斎藤監督。タイトルから物語を紡ぐことになった荒井美早は「まずはカタツムリについて研究するところから始まりました」と前置きし、「カタツムリは“恋矢”を突き刺し合いながら交尾をするんですが、その行為によって自身の寿命が縮まる。その事実を知ってからは、筆が進むようになりました」と振り返った。そして「不器用なキャラクターの話なのですが、こういう人々もいるんだと受け取ってもらえると嬉しいです」と思いの丈を述べていた。

撮影が行われたのは、約2年前。初主演作となった縄田は「(撮影期間の)10日間は本当に濃い日々。テスト、本番も含めて、10回以上も芝居を重ねてようやくOKが出ました。そのなかで役と自分が同化し、見ている景色、光、匂い、空気に触れる瞬間をいっぱい味わうことができました」とかけがえのないひと時になった様子。「初めてセリフのある役」だったという中神が「今、お芝居を初めてちょうど3年が経つんですが、斎藤監督の現場に立ってからは無理せず演技ができるようになりました。勉強させていただいたと思っています」と感謝の念をにじませると、映画初出演の場となった藤原は「オールアップが19歳の誕生日だったんですが、その日に濡れ場のシーンがあったんです。“前貼り”で迎えた壮絶な誕生日(笑)。役者として生きていこうと覚悟した作品でもあります」と述懐していた。

“何度も芝居を繰り返させる”というスタイルについて問われた斎藤監督は、「演じるというよりは、そこに存在していてほしいという思いがあった」と回答。「(出演者を)芝居をしているかどうかわからなくなる位“麻痺”させたかった。だからこそ延々とテストをして、延々とカメラを回す」と独自の演出術を語っていた。

第19回東京フィルメックスは、11月25日まで東京・有楽町朝日ホールほかで開催。

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