技能実習生が不法滞在者に…中国人青年の葛藤描く日中合作映画 藤竜也「新鮮なキャスティング楽しんだ」
2018年11月18日 14:00

[映画.com ニュース]第19回東京フィルメックスで、近浦啓監督の「コンプリシティ(英題)」が11月17日上映され、藤竜也、赤坂沙世、松本紀保が舞台挨拶を行った。
近浦監督の長編デビュー作。家族の期待を背負いながら技能実習生制度で日本にやってきた中国人青年が不法滞在者となり、その後、異国の地でもがきながら生きていく姿を普遍的な物語として描いた。第43回トロント映画祭、第23回釜山映画祭出品作。
中国人俳優ルー・ユーライとダブル主演を務めた藤は「ユーライさんという中国の若い俳優、モデルとして活躍されていてこの作品で初めて演技をした赤坂さんと共演し、新鮮なキャスティングが楽しかった」と感想を語り、「ユーライさんは日本語が話せないので、共通言語は不確かな英語。まあ、俳優同士は難しいコミュニケーションはしません。それでも分かり合えるのです」と擬似親子のような関係を築いたルーとの交流について話した。
松本もルーとの共演に言及し「日本語を一生懸命覚えようとする姿が印象的だった。撮影前のラフな笑顔と演技中の真剣な表情のバランスがよく、彼の人柄のなせる業」と褒め称える。近浦監督は、昨今のニュースで外国人技能実習生の失踪が問題となっていることに触れながらも「社会問題が中心ではなく、不法滞在者になった後、主人公が日本でどのようにサバイブしていくかを主眼に描いた」と作品のテーマを説明した。
藤は近浦監督と共に上映後のQ&Aにも参加。「職人の役が大好き」と語る藤は、今作でそば屋の主人役として、撮影が行われた山形県のそば店店主から細やかな指導を受け、劇中でプロさながらの手さばきを披露。「技能実習生の問題もありますが、(自身が演じる)いなかの親父はそんなことは知らないと思ったので、そばをきちんと打てるようにして、後は即興です。70キロくらいのそばを打ちました。楽しみました」と撮影を振り返った。
第19回東京フィルメックスは11月25日まで、東京・有楽町朝日ホール他で開催。
(C)2018 CREATPS / Mystigri Pictures
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