「人魚の眠る家」篠原涼子&西島秀俊、12年ぶり共演で感じた互いの“深み”
2018年11月15日 14:00

[映画.com ニュース]東野圭吾の累計100万部突破のベストセラーを堤幸彦監督が映画化した「人魚の眠る家」で、ドラマ「アンフェア」以来、12年ぶりとなる共演を果たした篠原涼子と西島秀俊。「篠原さんと共演すると、僕には珍しく、なぜかいつも振り回される役なんです(苦笑)」と首をかしげる西島と「きっと相性か、何かがあるんだろうね」と笑う篠原の2人に話を聞いた。
娘が事故で意識不明となってしまった薫子(篠原)と和昌(西島)の夫婦。眠り続ける娘の回復を信じ、和昌が社長を務める会社の最新技術を使って、娘の肉体の健康を維持し続ける。だが、徐々に薫子の娘への愛は狂気さえ帯びていき……。
篠原は薫子の心情の表現について、堤監督が作り上げた現場の空気の影響を口にする。「堤監督が順撮りにして下さったので、一つずつシーンを進めながら、現場の空気、監督のプラン、相手のお芝居を感じて、そこで自分は何を感じるか? と舞台のような感覚で、計算ではなくそのときの気持ち、熱量を大切にしながらやっていった方が大きかったです」と振り返る。
西島も「堤さんの演出は本当に丁寧で『ここはもう一つだけ間をあけて』とか『目線をもう数センチ上げて』という感じなんですが、それによってこちらの気持ちが確実に変わるんです。『そうか、これは言ってはいけないひと言なのか』『強い意思を持ってそこにいるんだ』と気づかせてもらえる。微妙な気持ちの移り変わりをとらえてくださったと思います」と感謝と称賛を口にする。
2人の共演はドラマ「溺れる人」「アンフェア」に続き3度目だが、過去2作では、アルコール依存症の妻とそれを支える夫、事件を追う女性刑事と彼女と関わる編集者という間柄。今回も、娘への愛が暴走してしまう妻と彼女に振り回される夫ということで、西島は「僕は普段、周りを振り切って、突き進むような強い役が多いんですけど、篠原さんには逆に、いつも振り回されてひどい目に遭わされる」と苦笑する。
だが、互いへの信頼と敬意はゆるぎない、いや、十数年を経ての共演でさらに深まったよう。篠原は“深み”という言葉で西島を評する。「最初はお互いに独身だったけど、いまはお父さんになって、いい旦那さんになって(笑)、それはこういう作品での共演ですごく助かりましたね。子どもへの思い、見つめ方や接し方が愛情にあふれているし、セリフがなくても、私を見つめる瞳で会話をしてくださって、おかげで気持ちが昂って、薫子になり切れたと思います。前回も素晴らしかったですけど、さらに深みが増しているのを感じました」。
西島は、篠原の発する言葉に重みと説得力を感じたという。「結婚されて、子育ても頑張ってらっしゃるとうかがっていたんですが、この仕事は本当に大変ですから、それは本当にすごいことだし、実際にお会いして演技をすれば、それがわかります。この人は、本当にどちらにもエネルギーを捧げているんだなと。そういう人生の経験が、女優としてのキャリア、演技の厚みにつながっているのを感じたし、セリフやちょっとした言葉の重み、説得力がすごく増していて、あぁ、きちんと生きているということが、それをもたらしているんだなというのを実感しました」。
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