スパイク・リー監督、奴隷解放運動を率いた活動家フレデリック・ダグラスを映画化
2018年11月13日 11:00
[映画.com ニュース] スパイク・リー監督が、奴隷解放運動を率いた活動家フレデリック・ダグラスの伝記映画「Frederick Douglass Now(原題)」でメガホンをとることがわかった。
米Deadlineによれば、伝記映画「A Huey P. Newton Story(原題)」「ロドニー・キング」「マルコムX」を含め、リー監督と10本の作品で組んできた俳優ロジャー・グーンバー・スミスが主演する。フレデリック・ダグラスは19世紀にアフリカ系アメリカ人の奴隷として生まれ、過酷な生活のなか独学で読み書きを習得し、奴隷の境遇からの逃亡に成功した後、奴隷制廃止運動に全霊を傾けた。婦人参政権を訴えたフェミニズム運動の先駆者としても知られる。
リー監督の新作は、スミス脚本・出演の独り舞台「Frederick Douglass NOW」をもとに映画化。舞台ではスミスが自ら執筆したテキストと、フレデリック・ダグラスのエッセイや手紙などをジャズ、ラップに乗せて演じた。映画は、ジャズアーティストのブランフォード・マルサリス、スミスのコラボレーターである作曲家マーク・アンソニー・トンプソンが参加する。
リー監督は、黒人刑事が白人至上主義団体を潜入捜査した実話を描く新作「ブラック・クランズマン」が、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞した。デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デビッド・ワシントンとアダム・ドライバーが共演する同作は、2019年3月に日本公開が予定されている。