ジャンヌ・バリバールが来日、夏木マリと伝説の歌手バルバラの人生に思いをはせる
2018年10月17日 20:00

[映画.com ニュース]フランスの伝説的歌手バルバラを題材に、俳優マチュー・アマルリックが監督・脚本・出演を務めた「バルバラ セーヌの黒いバラ」試写会が10月18日、アンスティチュフランセ東京であり、来日した主演のジャンヌ・バリバールとゲストの夏木マリが、詩の朗読とトークを行った。
「黒いワシ」「ナントに雨が降る」などの名曲で知られ、1950年代からシャンソン界の女王として君臨したバルバラ。映画はその謎に満ちた人生を映像化する監督と、バルバラを演じる主演女優の物語。実際のバルバラのステージ映像を交え、伝説の歌姫の知られざる足跡を描く。
バルバラのファンとして、一足早く作品を鑑賞した夏木は「面白い手法で撮られていて、ジャンヌさんがバルバラにしか見えない」と絶賛。とりわけ、「トレーラーで街から街へ旅をしながらコンサートへ向かう日常のシーンが好き」と話す。実父に性的虐待を受けた過去を持ちながらも、唯一無二の圧倒的な才能と存在感で人々の心を捉えた歌姫の人生を知り「(バルバラの歌には)痛みも強さも成熟度があり、憧れていた。とても影響されています」と明かす。
バリバールは「フランスにおいても彼女の成熟度は飛び抜けています。大人の女性が暴力的な社会の中で、どう生きるかその責任を受け止めていた人。大人になるためには矛盾を抱えるということを彼女から学べます。彼女はエネルギッシュでパンクなところもあるのです」とバルバラを評する。役作りについては、ピアノを1年かけて特訓したそうで、「芸術家のクリエイションは濃密なもので、その努力ではなく、一番良いところを見せるもの。(この映画では)歌手の人生の平凡な時間も提示することで真実が浮かび上がると思いました」と語った。
「バルバラ セーヌの黒いバラ」は、11月16日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で公開。
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