世界初の長編“ゲキメーション”に「衝撃」 魂の一作放った宇治茶監督、念願の上映に涙
2018年10月14日 07:00

[映画.com ニュース] 世界初の長編“ゲキメーション”アニメ「バイオレンス・ボイジャー」が10月13日、京都国際映画祭2018の特別招待作品としてアジアプレミア上映され、監督の宇治茶、声優を務めた田中直樹(ココリコ)、プロデューサーの安斎レオ氏が京都・よしもと祇園花月での舞台挨拶に出席した。
ゲキメーションは、劇画とアニメーションを合わせた造語。宇治茶監督は学生時代から製作を始め、2013年のデビュー作「燃える仏像人間」は同年の文化庁メディア芸術祭・優秀賞に輝き、「バイオレンス・ボイジャー」はブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2018(アルゼンチン)のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞するなど、そのアイデアが国内外で高く評価されている。
物語は、少年たちが体感型娯楽施設“バイオレンス・ボイジャー”に迷い込み、恐怖のアトラクションに襲われるさまを描いた。主人公・ボビーの父親役を務めた田中は、「衝撃を受けました。こんな作品があるのかと驚いた」と明かし、「雰囲気からしてオドロオドロしい作品だったので、製作者はどんな気持ち悪い人かと思っていたら、こんなに爽やかなイメケンだったので驚いた」と目を丸くしっぱなしだった。
また宇治茶監督は、原画総数約3000枚の作画、撮影、脚本、監督のすべてをほぼ1人でこなしている。尋常ではない作業量のため、安斎氏は「究極の“1人ピクサー”。1人で80分超の本作品をつくるのは狂気の沙汰です」と脱帽し、劇中には残酷な描写や尖った表現がちりばめられているものの「重要なのはそこではなく、親子の関係が克明に映し出されていること」と説明。声優には悠木碧、藤田咲、小野大輔らが参加しており、「小野大輔さんはもともと前作『燃える仏像人間』を見ていて、ファンだということで快諾いただいた。収録にもノリノリで来ていただいた」と振り返った。
詰めかけた観客の温かい拍手で迎えられた宇治茶監督。「製作に3年ほどかかってしまいました」と魂込めた日々に思いを馳せ、念願の上映に「家族や親戚などにだいぶ待ってもらって……。すごく嬉しいです」と涙を拭った。製作手法については「絵をカメラの前で人形劇のように動かして撮影しています。(必要なスペースは)机の上だけ」だそうで、田中は「CGなどの技術が進歩しているなか、ある意味真逆を行くような製作工程。時間をかけているからこそ、監督の描きたいものや思いが伝わる。こういう人が、どんどん評価されていってほしいと思ったので、携われることは嬉しかった。どんどん支援をして、どんどん作品をつくって欲しい。僭越ながら、僕にもなにかできることがあれば」と熱っぽく話し、宇治茶監督から「ぜひ次回作、お願いします!」とオファーを受けていた。
さらに安斎氏は、「フランスの映画祭から『宇治茶特集をしたい』とオファーが来て、監督がフランスに行くことが決まりました」と発表した。「バイオレンス・ボイジャー」は、ほか高橋茂雄(サバンナ)、田口トモロヲが声優を担当し、2019年5月に劇場公開される。京都国際映画祭2018は、10月14日まで開催。
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